(卯月七日) トヨタの変調  経済

先日発表されたトヨタの決算、前期途中からの円高やサブプライム問題からの景気後退である程度の減益は予想されていたが、今期の予想はかなり厳しいものだった。しかし、私が目に付いたのはこの1月から3月にかけての4半期決算でドル箱だった北米の営業損益が124億円の赤字に陥ったことである。

北米市場で自動車会社はSUVやピックアップなどの大型車で利益を上げてきた。日本メーカーで日産がトヨタ、ホンダに遅れを取ったのはこの売れるSUVを出さなかったせいである。同じことがトヨタでもホンダでも繰り返そうになっているということである。あれだけガソリン価格が高騰し、住宅価格が下落してホームエクイティローンが借りられなければ、当然SUVが売れるはずが無い。さらに中古車の下取価格も暴落しており、実質的な取得価格は値上がりしている。もちろん大型車だけに燃費が悪いのは当たり前だ。

こうしてみると、日本で不動産バブルが崩壊した後、高級車の売れ行きがばったりとなり、軽自動車の売れ行きが大幅に増加したことが思い浮かぶ。そして、いまや日本の軽は2000万台以上普及しており、新車で100万前後、燃費は倍以上あるし、維持費は大型車の1/3ぐらいだろう。

北米の主力車も一気に軽とは行かないだろうが、小型車が中心になるのは云うまでもない。したがって日本車は売れるかもしれないが、利幅は少ない小型車ではトヨタといえども、これまでの巨額な利益は難しいだろう。いかせん、まだまだハイブリッドは高いし、今の米自動車会社を笑えるのは永遠ではないはずである。
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