(神無月壱拾参日) ユーロのアキレス腱  経済

ギリシャがサッカーの欧州チャンピオンになったのはいつだっただろうか。過去の栄光はいずこへ、というのが今のギリシャの現状だ。

昨年からの経済危機以前では欧州域内貿易等による活発な動きもあって、ギリシャは比較的堅調な経済成長を遂げてきた。ところがご多分に漏れず、危機後は経済成長もマイナスとなり、2010年も回復は鈍いようで依然としてマイナス成長という予想である。ところが今やEUに属するギリシャはユーロという高額通貨を利用するようになって、貿易赤字が膨らんでいるのである。もともと輸出競争力が弱かったのを、割安な通貨で補っていたのができなくなった。一方で通貨高で輸入に優位性が高まり、貿易赤字が増加していった。そして国際収支は銀行借り入れ増でまかっていたのだが、昨秋の金融危機で借り入れが難しくなってしまった。これでますます大幅な経常赤字となっていったのである。

ECBが危機以降にゼロ金利で緊急融資を厳しい状況にある欧州金融機関に行ない、ギリシャの銀行も低利調達ができた。その総額は実にECBの緊急融資6650億ユーロのうち、7.9%に相当する380億ユーロに上るのだ。ところがここに来てECBが出口戦略をほのめかすようになったのだから、さあ大変!割安な調達ができなければギリシャの銀行の収益はがた落ちとなるのは必至である。そして貸し出しも維持できなくなるのではないかという不安が先月末からの株価の下落原因なのだ。

生命維持装置が外れれば誰も助けられない。
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