(霜月壱拾参日) 入院4日目  

本日は今回の入院のメインイベントである開腹手術の日である。何もイブの日でもなくいいのだろうが、今日は「大安」でもあるし?いい日だと自分に言い聞かせて当初から決めていた日程なのだ。

朝、恥ずかしながらも浣腸を2本!うううぅぅぅ。腸内をきれいにして手術衣に着替えて、車椅子へ乗ってから、いざ2階の手術室へ。ここでベットに移ってドラマで見慣れたライトの下に仰向けになる。いよいよ開始だ。まずは麻酔。この問題で前回は手術を断念しただけに、麻酔の先生も頑張ってもらって脊髄注射に成功。段々と感覚がなくなっていくのが分かる。そこに執刀医のH先生。それでは始めますよ、との声を聞いたか聞かないうちに眠りについた。(点滴で安定剤で催眠ということです。)いくつかの夢を見たようで、ふと覚めると「あれ、ここどこ?」と思ったら、最後の傷口を締める糸を切る音が聞こえてきた。終わりましたよ、との声にあっという間の出来事かと思うと3時間あまりの大手術。普段は1時間から1時間半で終了するのが普通のヘルニアの手術ですから、私の場合の難手術がお分かりかと思う。I先生は次の手術が進行中なので、後で説明しますからと言い残されて、私は病棟へ戻る。手術室の出口では愚妻が待っており、なぜか安心した。

病室は朝までいた部屋とは違って、二人部屋に移動。まだ麻酔が効いているので感覚が変だ。疲れからか何度となく眠りに落ちる。夕方になって、愚妻は明日は子供達を連れてきますからと一旦実家に帰っていった。しかし、この日の夜は言葉では言い表せない激痛に襲われるのである。
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(霜月壱拾弐日 天皇誕生日) 入院3日目  

祝日とはいえ入院病棟は平日と変わらぬ日常が営まれていく。休日ということで面会人が目立つぐらいだ。今朝の広島は今年一番の冷え込みということだが、窓から差し込む日差しは眩しい。

午前中は新聞や本を読んでいたが、昼前に明日の手術のために毛剃りをおこなう。ベットに横たわる中年男が看護師さんに剃ってもらう姿は何とも情けない。本来ならば元気なものも萎縮しているようだ。わっはっは。毛だらけになった身体をシャワーですっきりさせるが、風呂場で局部を見ると何とも情けない。(^^)

午後から執刀医による明日の手術のガイダンス。リスク説明のオンパレードで嫌になるが、これも時代の流れだ。今日のTVニュースでも医療事故が報道されていたが、医療の倫理という基本的な問題がないがしろにされている時勢というのも情けないものである。今回の先生は前回肥満の危険度を指摘していただいた方で、ダイエットのコツを教えていただいた恩人でもある。でも先生に言わせると私の場合やっぱり70キロ台にしないと、将来大病したときに大変ですよと再度のダイエットを奨められる。え、この程度じゃ駄目ですか。。。

手術同意書にサインをしていよいよ明日を待つだけだ。今日の説明だと3時間余りというが、無事終了しましたという声が早く聞きたいものである。
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(霜月壱拾壱日) 入院二日目  


明日が祝日のため金曜日の手術の検査は本日がメイン。というか最近の手術では患者に対する説明責任が重要視されるため、手術に対する説明が麻酔医、手術室専任の看護師からおこなわれた。前回もここまではあったのだが、この後の合併症懸念から、手術を断念したわけである。

説明の後は手術時に使用する抗生物質のアレルギー性をみるための注射をして、陰性を確認してこれで検査は終了。後は明日の患部の毛剃り(恥ずかしい!)だけだ。しかし、病院生活というのは時間がありそうであっという間に夕方になったりで、時間の感覚がなくなる。パソコン(ネット接続は出来ませんが)やCDを聞いたり、読書をしたりで時間を過ごしていると、あっという間に夕方なのだ。

今日の朝、三人部屋の奥の方が退院されていった。悪性腫瘍による胃の摘出手術だったそうだ。それに比べれば私の手術などは簡単なものだ。とはいいつつ開腹手術には変わりないのだから、油断は禁物ということでしょうが。

同部屋というともう一人の山口の老人の方は、具合が悪いようで食事などで不平を看護師さんに云っていて、なかなか小五月蝿い方で、いささか閉口気味。昨夜も大鼾と点滴の警報音で夜中に何度か目を覚ます羽目になった。お父さん、じっくり治しましょうよ。
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(霜月壱拾日 冬至) 入院  

いよいよ今日から入院である。昨日から準備をしていたので朝からバタバタすることもなく、大きな荷物を持っていざ出発。通勤電車でスーツ姿のサラリーマンを見るにつけ、自分も毎日そうやっているんだなと。新大阪から新幹線で広島に着いたのが10時前。そこから路面電車で県病院前で下車して病院に向かう。9月以来なのでかって知ったる順路で入院手続きを済ませる。前回は南棟5階だったが、今回は4階とのこと。最初に看護師からガイダンスを受けて病室へ。

荷物をといて収納を済ませたところで昼食タイムだったが、採血というので食事の前にブチュー。いつしても嫌なものですな。午後からは特に検査もなかったので、持ってきた本を読んだり、CDを聞いたりと、いつもの休日のように過ごす。

夕食後うとうととしていると、担当医がやってきて触診。左のソケイ部だけでなく、右側もメッシュを被せるかどうかは手術時間にかかってますので、明日の朝のミーティングで検討しますとのこと。しかし、よく痩せましたねといわれるが、そう脅かしたのは先生方じゃないですか、ははは。

あとは麻酔の問題。脊髄注射ができれば前回のような手術中止もないだろう。
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(霜月九日) 最後の日  

9月に広島の県病院で手術の予定が延期になったことを覚えておられますか。あの頃は100キロの巨体から生活習慣病、特に糖尿病と高脂血症とで手術後の合併症が懸念されたのが原因だった。そこから始まった苦しいダイエットを越えて、ようやく体重は86キロ台に落ちた。ウエストは10センチ以上細くなり、一回り小さくなったというのが久しぶりに会う人の印象のようだ。

そしてそのヘルニアの手術がこの金曜日に決まった。なんとクリスマスイブという日にベットに磔になるというのも何かの因果かも知れない。前日が天皇誕生日ということで病院は当然お休み、したがって事前検査に要する2日間を確保するには明日火曜日に広島に行かなければならない。ということは今日月曜日は今年の私が働く最後の日ということになったわけである。

昨日着替えなどの準備をしており、後は身の回りのものをバッグに詰めれば準備完了である。前回の経験があるのであまり戸惑いはないが、あの時の合併症の恐怖というのは半ばトラウマになっているだけに明日以降の検査が気になるところだ。普段どおりであれば術後一両日に歩行可能というが、さてどうだろうか。このソケイヘルニアは潜在的患者が多い。いわゆる脱腸であるが、子供の時と違って、筋力の衰え始めた40代以降に多い症状でもある。しかし、ソケイ部という些か恥ずかしい個所だけに検査を受けない患者も多いのだ。この症状は手術以外に解決方法がない。飛び出した腸を引っぱり上げて、再び落ちないように穴にふたをするように、メッシュで患部を補強するのである。下腹部にメスを入れてその手術の様を想像するのはあまり気持ちのいいものではない。

ただ、臓器を摘出するとかとのオペではないので、この病気の先進国のアメリカあたりでは日帰り入院日帰り手術もよくあることらしい。つまり、手術自体は簡単なのだが、その後の回復具合が勝負というわけである。それが、若い頃と違って回復力の落ちた中年には少し辛いところというわけだ。

そんなわけで明日からは病院での入院生活が始まる。したがってこの日記も本年は最後ということになりそうなのである。まあ、回復が早ければ実家でアップも可能でしょうが、社会人となってある意味本当に身体を休められる期間が初めてやってきたということである。すこしのんびりさせてもらいますかね。
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(霜月八日 上弦) 甲子園ボウル  

関西でボウルというとアメフトのことである。このスポーツだけは関東の日大フェニックスが往年の力が信じられないように弱体化したため、関西勢の圧倒的優位が続いている数少ない大学スポーツだ。駅伝にしろ、ラグビーにしろ、圧倒的に関東の大学が強くて関西勢は全く歯が立たないのと比べると、なぜアメフトだけは関西が強いのか。

まず関西のアメフトの基盤を作ったのは、関西学院大学、関学である。関学も日大全盛期には全く歯が立たなかったが、それでも番狂わせを演じてきた。なぜ可能だったか?それはアメフトが体力と技術に加えて、戦術の妙が決め手となるスポーツだからである。将棋の坂田三吉の棋風にも通じる関西人の柔軟な発想と勝負へのこだわりが、それを支えているように思えるのだ。前代未聞の「ダブルリバース・パス」を考案した古川明、後に学長になった武田健の心理学者らしいお家芸・パス攻撃を封印しての「オプション攻撃」など戦術面での名将を多く数多く輩出してきた。

その関学の連勝記録を145試合で止めた京都大学の水野弥一も「不利な勝負でも、相手の弱い部分と勝負。癖を逆手に取れば、勝機はある」と関学を上回る戦術を編み出していった。この二強時代では観客が四万人という空前のアメフトブームを呼んだ。さらに90年代からは、立命館大学が大学側の強力な支援で甲子園ボウルを初制覇し三強時代になった。今年の長居で行なわれたプレーオフも雨中の激闘で立命が勝利を得たのは記憶に新しい。

今日の甲子園ボウルも悲願の優勝を目指す法政にリードを許すものの、その後は実力を発揮し3連覇達成し、関西の力を誇示した。関西リーグで優勝することの難しさを考えれば、甲子園ボウルの勝利は簡単かもしれないが、番狂わせがおこるのもアメフトの面白さである。しかし、こうしたゲームがLIVEでは放映されず、深夜の録画でしか見られないのは残念!なんとかスポンサーさん、ついてくれませんか。
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(霜月七日) 当世クレーム考  

昨日の日経流通新聞では、最近の商品やサービスに対してのクレームについて特集していた。最近は携帯電話やインターネット掲示板でクレームの伝達・表現方法が多様化しているため、対応を誤れば企業に大きな損失を与えることは、過去の例が証明している。

そもそも企業にクレームを持ち込む人間のほとんどは、何かを脅し取ろうとするのは少数で、クレームに対して真摯に受け止めず、企業が落ち度を隠したり苦情を押さえ込もうとすると相手はキレるのである。モバイル通信手段が怒りの時間の経過を無くしてしまい、直情的に行動をおこしているのだ。さらにCopyCatが成功体験などをネット掲示板で情報を収集している場合も多い。

これらは現在消費者が持つ情報量が格段に増え、期待する品質などの水準が高まっているのに、企業が旧態依然たる意識で対処している場合が多く、ますますクレームが増加するという悪循環がある。多くの企業が相談窓口を設けているが、顧客満足という言葉だけが踊っており、内容は以前と変わらないという場合が多いのではないだろうか。有名な東芝ビデオ事件を思い起こせば、きっかけは単純なボタンの掛け違いだったはずが、企業イメージを揺るがすくらいになる場合もあるのに。

ネット社会は企業の危機管理から見ると脅威と見えるかもしれないが、顧客作りができる商機でもある。クレームを真摯に毅然と受け止める姿勢が必要なのである。そこで企業の組織力が試されるというものだ。
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