(神無月廿七日) マスコミの怠慢  


OECDが主要41カ国・地域の生徒の学習到達度について2003年に調査した結果を発表した。日本は読解力が前回の8位から14位に低下。文部科学省は読解力向上を図るため、各学校や教育委員会向けの指導資料を早急に作成するほか、05年夏までをめどに「読解力向上プログラム」(仮称)を策定することを決めた。

これが昨日から今日にかけての各メディアの報道だ。でも彼らの中でOECDの原本を読んだ人間が何人いるだろうか。この調査結果の分量は凄い。PDFファイルで476頁。そこで上記の読解力についてかかれてある頁はわずか15頁。マスコミが報じたのは文部科学省の発表やOECDの記者向け要約発表を読んでのものと考えられる。

日本についていえば、大きなポイントは2点ある。第一に算数に関しての問題である。日本人の算数は、図形や関連性については良い出来だが、確率や数量計算や確率の分野では悪かった。第二点は、生徒の学習に対するモチベーションは高いが、先生のモチベーションが低いこと、生徒へのサポート姿勢に他国と深くして劣っている。おかしくはないか。これは文部科学省の痛いところをついている。指導要綱で算数の確率がないがしろにされている点、そして教師に対してのサポートという本来の業務に関しての怠慢に他ならないからだ。

日本は他国に比べ、「母国語を異にする人が少ない」「移民が少ない」「貧富差が少ない」「高所得国」という教育側にとって、非常に有利なポジションにいる。
しかし、こうした優位性を生かせず、教師への適切なサポートが出来ていないという事実が、調査から浮彫りになっているのである。情報の管理操作というのは恐ろしいことだ。
0




AutoPage最新お知らせ