(霜月壱拾五日) 入院6日目  

手術後特に腹部の手術のあとで重要なのはガス、屁である。戦前の浜口首相の暗殺未遂事件でも、当時人気があった首相だけに「全国民が屁を期待している」とまで新聞紙上に書かれたのは有名な話だ。私の場合も朝方からそれらしき兆候はあるのだが、なかなか出ない。これが出ないと水分も直接取れないし、点滴がずっと続くわけだ。この点滴、結構日に500CCが6本と多いので、3時間おきぐらいにトイレに行かなければならないのだ。さらに部屋が変わったためトイレが遠くなり、術後の腹部を抑えながらの歩行はかなり苦痛となっていた。

そして、この日の午後ようやく待望の屁が出ましたよ。ラッキー!看護士に告げると夜から食事が出ると思いますとのこと。お腹の虫が鳴り捲っていたので、ようやく食べられるという安心感でいっぱいだ。おかゆから始めますときいていたのだが、出てきたものは確かにおかゆですが、そのほかのおかずが多いのでびっくり。見てみると並食ではないですか。病人づらしたら駄目ですよということでしょうか。欧米では日帰り手術も多いヘルニアですから、病気のうちに入らないということなんでしょうが、腹部を10センチも切って癒着した膜を剥がしていった手術ではそんな簡単に復帰は出来そうもありません。術後4日目が平均的な退院日らしいですが、私の場合は良くて年内ということでしょうか。
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