(如月九日 下弦) ロイヤルホスト  

外食のロイヤルの子会社、ロイヤル関西がファミレスとは思えない営業をしている。ロイヤル関西は、1975年に大阪ガスの子会社とロイヤルの合弁で「ロイヤルホスト」というチェーンで始まったオージー・ロイヤルが前身でだったが、昨年ロイヤルの完全子会社となった。しかし店名はそのままで名前を縮めるのが当たり前の関西では「ロイホ」と呼ばれている。

先月「ロイホとちがう3日間」「ようやるロイホの3日間」と銘打ったキャンペーンをしている。シェフがお出ましてステーキを提供したり、マグロの解体ショー、さらには店員が歌姫に変身してミニコンサートをしたりなど、ほんとようやるわの個性あり過ぎだった。「客を驚かせろ」というのが、3年前に社長になった大野社長のモットーになっていて、「関西に倣え」とばかり全店にハッパをかけている。これは社長就任時に赤字すれすれだったロイヤル関西が2004年12月期では売上133億円、経常利益は過去最高の8億円という好調さが裏付けとなっているからだ。

ロイヤルは外食産業のカリスマ経営者の江頭氏が一代で作り上げた会社で、2年前に同氏が引退したとはいえ、ベテラン社員顔色を伺う体質が染み付いていた。それを大野社長が打破しているわけだが、このロイヤル関西を私費で視察にきている他の地域のロイヤルの店長もいるようだから、会社の危機感を煽るには大成功しているということなのだろう。

大野氏はキャセイパシフィック航空の出身で、大阪支店長などを歴任していたのだが、ロイヤルが関西空港の機内食事業で苦戦した時、江頭氏から請われてロイヤル入りした経緯がある。自分の舌が市場ニーズと合致しているとは限らないと、外食産業の経営者であれば必ずこだわる試食も全くしない。業界の常識にこだわらないあの手この手は門外漢だからこそかもしれない。ただ、関西では受けるものはおおよそ全国でも受けているのは他の業界でもよくあることだが、さてファミレスはどうだろうか。
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