(如月壱拾四日 彼岸明) 原油相場  

昨年の秋以来、金融市場は原油相場の動向に一喜一憂という展開が続いている。最高値更新のたびに関連セクターは上昇し、原油高懸念でその他のセクターは上値が抑えられるという構図が繰り返されるというわけだ。ただ、昨年秋の市場参加者の関心度に比べると、高値更新の割にはその関心度は下火になっているのではないだろうか。

2004年の日本の名目GDPに対する原油輸入額は1.2%である。原油価格が20%上昇しても、輸入金額の名目GDP比は0.2%増えるだけである。それよりも、原油相場の値動きとして発信される情報がメディアを通して増幅され、不確実性が市場に蔓延することのほうが重要である。実際、昨年秋の原油高ではマスメディアにOILの文字が躍り、FRBのグリーンスパン議長なども何回か原油に関しての講演をした。現在そうした動きはあまり見られない。

このように不確実性というものはショックそのものの大きさもさることながら、その認知度が重要であるということだ。毎日報道されるライブドアとフジテレビの攻防をみても、一般庶民に経済用語のTOBなどが広く知られるようになったのもその一例かもしれない。確かに原油価格は昨年秋よりも高くはなっているが、最初のショックよりは確実に慣れが生じており、不感症状態になっているのである。


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