(弥生壱日 朔) 大読書会  

ジャーナリストの日垣隆氏を迎えて「大読書会」なる集会に参加した。普通は読書会といえば、よくて10人ぐらいまでだろうが、「大」と名がつけば50人あまりの大集会となったわけである。まあ、日垣ファンという人が圧倒的に多いのでしょうが。

むっとするような春の陽気が漂うJR新大阪駅東口をでて、ホテル新大阪の別館の会議室には1時の開始前にはすでに半数以上の参加者がたむろしていた。定刻をもっていざ開始。司会の女性が異様にテンション高くて(と思ったのはまちがい。あとでえらいことに気付かされる羽目になる。)ちょっとついていけないかもしれないなあと思ったが、日垣氏の落ち着いたコメントでスムーズに時間が流れていく。最初は2チャンネル出身の異色の本である「電車男」。確かにこの本の批判はいくらでも出来そうだが、この手の本が今後続出するのは間違いないだろう。そのときに困らないためにも素直に一度読んでみたらというのが日垣氏の意見。大人の発言ですな。

その後は日垣氏の読書方法というか、知的生産をいかにアウトプットさせるかというお話が続いていく。参加者の意見、質問を交えての会は途中休憩もほとんどなく進み、気付けば外は真っ暗の7時半。6時間余り続いた会議も久しぶりだなあ。途中花粉症のだるさから睡魔が襲ってきたが、なんとか持ちこたえたというところか。最後に途中発言のなかった参加者に一言ということで、私も言わせてもらえましたが、ここで司会者の実力を見せつけられる。席順は特に決まっておらず、各々が勝手に座っていたのですが、全て名前を席順の名前を把握しており、尚且つ既に発言したかどうかもチェックしていたのですよ。これには恐れ入りました。日垣氏と一緒にイラクにもいったとか、バイタリティーのある方ですねえ、この女性は。キャリアウーマンそのもの、光ってましたよ。少し早口を除けばね、ははは。

出版関係やメディア記者も多数来ていたが(20代の若手がほとんどですが)皆さん熱心にメモをとっておりましたな。日垣氏のコメントが全て正しいとは限らないでしょうが、その読書量は半端じゃないのは充分理解した。執筆活動のためというだけでなく、その読書のあり方というのは一般人にも通じる。とりあえず偏見を持たず素直に読んでみること。判断するのはそれからであり、読まず嫌いというのが拙いというのはそのとおりだと思った。何でも試してみるという彼の突出した行動力には敬服するばかりだ。
0

(如月参拾日) 焼き鳥&カラオケ  

先日鶴橋の焼肉屋を紹介してくれた会社の同僚が今度は焼き鳥屋に行きましょうということになり、南海電車に乗って堺東へ。駅から大阪方面に戻ること10分あまり、高額納税で有名な「エクセル・ヒューマン」の近くだった。彼にチョイスを頼むと最初に出てきたのは、肝、ずり、ささみの刺身。結構いけますな、これは。それからはこれでもかと出てくるわ出てくるわ、それもジューシーなお味でございましたよ。満足満足。でもここまではちょっと遠いし、帰る方向が逆だしなあ。

いい気分になって(まあ、会社のきれいどころが二人いたというのも影響してますが、ははは)カラオケやへ。といってもビッグエコーなどというメジャーなところではなく、なにやら怪しいお店を同僚が見つけてきた。一人1500円ポッキリというのが何とも。おばちゃんが二人いて、客は誰もいない。ますます怪しい。といってもそこは酒の勢いで、いけいけ状態。で、そこのおばちゃんに私、お気に入り状態になって、挙句の果てにはズボンを下ろして例の手術痕を見せたりした(らしい)。気付けば既に11時を回っていて、帰りの電車もなくなる頃になっていた。肝心のお勘定はあれだけ飲んで歌って、やっぱり1500円。ほんまかいな、大丈夫この店は。まあ、道楽でやっているんでしょうなあ。
0

(如月廿九日) 球団経営の社会的責任  

ここ最近は花見をしながら酒びたりという生活に程遠い。プロ野球が始まると自然とTVのチャンネルを回してしまう。CATVのためか読売以外の試合を見ることが多いが、今年は広島の3連勝で始まるなど幸先よく、今年読売が優勝できなければこの3タテが原因ともいうべきだろう。その広島も阪神を迎えた地元開幕シリーズはいいところ無く連敗。今日も広池がヘッドスライディングの盗塁をするなど限りない直向さに少し熱くなったのもつかの間、あのシーツに2ランを打たれて万事休すかと思われたが、嶋が起死回生の同点2ラン、浅井のサヨナラ打で劇的勝利!やっぱり野球は筋書きのないドラマだ。

開幕前には新球場のための樽募金が復活するなど、市民球団の模範らしく慎ましい広島だが、客を呼ぼうと球場でのファンサービスに余念がない。しかし、球団の目的はそれだけではないはずだ。ファンの情熱は地元チームに優勝してもらいたいという願望から来るのだから、地元自治体への恩返しを欠かさないようにすべきだ。アメリカ同時テロの時、ヤンキースとメッツの選手が共同で遺族を支援したように、MLBは地元とのつながりを重視する。選手はどの国の出身、どの町の出身だろうが、そのユニフォームを着た瞬間に○○代表になるのである。

全国区の球団が幅を利かす東洋の国もこの点は早く方向を変えるべきなのに、前オーナーの顔色ばかり窺っていては衰退しかないのだろうか。
0

(如月廿八日) 健康志向  

先週末検査を受けに病院を訪れたが、いつも思うことがある。高齢者の健康への異常なまでの執着である。健康食品市場が急拡大し、フィットネスクラブは若者の集客を諦めて、医療機関とタイアップしての高齢者の生活習慣病予防のプログラムで大盛況である。還暦を過ぎた仲間が集まれば健康自慢に花が咲くということである。しかし、何事にも行き過ぎはあるもので、一種の病理とも思えるほどである。

人間老いれば身体の異常が増えるのは当たり前のことである。ところが検査技術の発達で、かつては老化と受け取られたことが、そうではなくなった。誰もが身体の異常を取り除くため過剰な努力を強いられているといったほうがいいかもしれない状態だ。正常か異常か、健康か病気かをきっちり分けて、いつまでも健康でいたいというのは一種の神経症ではないだろうか。

日本人が豊かさへの目標をもっていた時は、こうした現象はなかったように思う。積極的な目標を失うと人間は内向きになって、それが極まると健康への執着となるというのは偏見だろうか。健康であることが自己目的化しているのである。

人間が生命体であるかぎり、生老病死のサイクルからは逃れられない。いつかは死ぬという当たり前のことを受け入れる心構えを持たなければならないのに、最近の老齢者の執着はすさまじきものがあるとはいえないか。お金を使えば健康が保てるという幻想はさっさと捨てるべきである。健康のなかに病気があり、病気の中に健康があるというグレーゾーンを認めて生きていけばいいのではないか。高い医療費が国家の財政を蝕むことは間違いない。

人生を「お勤め」、死ぬことを「お迎え」と叫んでいた日本の伝統的な死生観を取り戻すべきである。
0

(如月廿七日 清明) 反日不買運動  

教科書検定問題が発端かどうか分からないが、中国では反日感情が高まり、成都のイトーヨーカ堂が襲撃を受けるなど日中問題の険悪が表面化してきた。政経分離などといわれてきたが、相手は共産党独裁政権である。全人代が今年あったが、だいたいこの時期に中国のボラが高くなるのは一党独裁というせいではないか。そのはけ口に反日感情が利用されるというのも情けない話しだ。

中国に依存する日本企業は多いが、中国にとっての経済面での日本は、貿易シェアで見ると減少している。日本から見れば中国依存度が高くなっているのだが、中国の成長がそれを超えて高いので、日本への依存度は減っているというわけだ。中国から見れば、日本企業を排除しても、代わりに活躍してくれる欧米企業は事欠かない。欧州の武器輸出再開などみても中国の変わり身の早さは要注意だ。さらにODA問題でがたがた言うのであれば、民間企業の投資した工場や店舗を没収しようと考えるかもしれない。

日本の株式市場では「中国経済成長の恩恵を受ける企業」が折りにふれて人気化してきた。しかし、UNIQLOのファーストリテイリングが年初来安値を更新しているのは、そろそろこうした問題を再考すべき時期に入ったというべきかも知れない。中国から国内回帰を宣言したキヤノンなどは先見の眼があったということだろうか。
0

(如月廿六日) 日本のこれから  

不正がまかり通った「公共放送」NHKが先週末プライムタイムを使って、アホな討論会をやっていたのを見た人はいるだろうか。「日本のこれから」と題した番組は、旧態依然と既得権維持を権利として叫ばせるだけで、あいた口がふさがらない。なぜ個人の努力を否定するような番組なのか。

会場参加した最上段の女性が「私が貰った出演料は8,888円ですけど、2列目や3列目の人たちのほうが1列目より出演料が多いって本当ですか。」と生放送中に怒りだし、「交通費に差があるだけです」と何度もアナウンサーが説明するのに納得せず、「これこそが格差なんです!」と叫ぶに至っては、世も末である。
番組全体のテーマが「どう思いますか格差社会」で、一貫して流れる番組のトーンが「努力も工夫もしないこと」を断固たる権利として主張するというところに、この放送局の見識を疑うばかりだ。

 規制緩和に反対か賛成かを漫然と問うアンケート調査に、一体何の意味があるのかまったくわからないし、会場参加のタクシー運転手の発言(「規制緩和のためタクシーの数が増えて去年の年収はついに210万円、もう貧困層ですよ。こうなったのも総て悪いのは小泉内閣だ!」)に象徴されるように、責任を他所になすりつける醜い論調ばかりだ。従来のように駅のロータリーに漫然と並んでいては200万円台の収入しかないかもしれないが、工夫をして売上を伸ばしているタクシー会社がないのだろうか。例えば、お年寄りを病院まで送迎して、待機時間のかかる投薬を代わって受け取って届けるといったサービスをおこなっている会社もあるのだ。努力もせんで、売り上げの減少を総て規制緩和のせいにして、会場で怒りまくる野郎など全くもって異常である。

「他人のせいにする前に、まずあなたの努力が足りず、見通しが悪かった点を反省してそれを克服することから始めるべきではないか」といえるコメンテーターたちもいなかったのは、勝ち組の代表が「ホリえもん」だったからではないだろう。従来の独占企業を不公正な障壁で守っている規制を緩和することが、世界で最も安いブロードバンド環境を作り上げたのではないか。バカも休み休みにいえよな。昨日今日規制緩和が始まったわけじゃあないだろう。

勘違いしないでいただきたいことがある。私の娘が知的障害者だからではないが、私は税金による弱者救済には賛成である。それはお互い様だからだ。健康な人だって、いつ何時交通事故で障害者になるかもしれない。そんな時に国家が責任を持ってバックアップするのは人間の尊厳として当たり前のことである。問題は健康な心身を持ちながら、自己責任にせずに、他人に責任を押し付ける輩である。そんな奴を助長する番組しか作れない放送局などさっさと解散した方がいいのではないか。 

0

(如月廿五日) 女性専用車両  

大阪市営地下鉄の御堂筋線では、終日一車両が女性専用車両になっている。少し前までは朝夕のラッシュ時だけだったのだが、最近では終日となった。大阪に帰ってきて、最初の通勤時にえらいすいてる車両があると思ったら、女性専用車両で慌ててとなりの混雑した車両に乗り移ったという恥ずかしい経験をしたことで、今でも乗車する際は車両に気をつけるようにしている。

関西では2002年7月にJRがラッシュ時に試験導入して以来、私鉄や市営地下鉄にも広がり、全国で女性専用車両を導入している鉄道会社は15社あるのだが、そのうち9社が関西に集中している。首都圏でも京王線が2001年3月から深夜時間帯に実施したのが全国でも初の試みだったのだが、その後はあまり普及しなかった。

地下鉄御堂筋線の混雑は半端じゃないので、専用車両の効果は大きいようだ。電車内の痴漢被害が激減し、このような実態を受けて、首都圏でもほとんどの路線で5月の連休明けから朝のラッシュ時に導入されるとのこと。しかし、関西の私鉄は昔から車両サービスは関東よりも先行していた。日本で最初に全車両に冷房を取り入れたのは阪神電車だったし、特急電車を普通料金で乗車できたり(近鉄や南海は違うが)している。京阪は昔はテレビカーということで各車両の前部にテレビを設置していたほどだ。(阪神の冷房完備は暑い大阪では車内が暑いと暴徒化する可能性があるからというのは、単なる噂である。ははは)

しかし、混雑する車内では手の置き場所に困ることが多い。妙に動かしたら間違えられるし、いきなり叫ばれたり、手首を掴まれたら大変なので、ひたすら我慢我慢なのだ。最近、我慢するのは男の方だと思うのは自分だけかな。そんなラッシュが嫌なので、思い切り早く時差通勤しているのである。


0




AutoPage最新お知らせ