(如月廿参日) 新入社員  

今日から新年度。当社はリストラで大幅に人員を減らしたため、ここにきて人材不足に陥っており、今年から大量採用とまるでバブル期のような新入社員が入ってきた。当支店も6人の男女が本社での入社式を終え夕方姿を見せた。初々しいとはよく云ったもので、すれていないのか皆神妙な顔つきで挨拶をしていた。真面目というのはこの業界では必要充分条件とはいえないだけに、これからいろいろな経験を積んで進んでいって欲しいものだ。

ところで、彼らはいろいろな学習をするのだろうが、この学習の「学ぶ」や「習う」の由来をご存知だろうか。「学ぶ」は「まねぶ(真似)」すなわち集団の古いメンバーの真似をすることであり、「習う」は「馴れる」、つまり集団の規範に合致するということである。新しい考えを生み出すには人間の社会は、必ずしも都合のいい環境ではない。「とらわれない」態度で、めいめいが自由にアイデアを生み出すには、不向きな環境というわけだ。集団の種族保存の本能というのは時代が変わってもなかなか変わらないものである。

したがって、それまで人の考えなかった新しいことを生み出すためには、多かれ少なかれ、この集団の規範への引力を吹っ切る力を要するわけだ。組織を変えるということは「言うは易し行い難し」であって、誰も雪印や三菱自動車を笑えないはずである。創業者や中興の祖とか云われるカリスマがいればともかく、組織の遺伝子はなかなか絶ち難いものがある。経営統合をした金融機関でも未だ統一感がないのはその証明でもある。
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