(如月廿六日) 日本のこれから  

不正がまかり通った「公共放送」NHKが先週末プライムタイムを使って、アホな討論会をやっていたのを見た人はいるだろうか。「日本のこれから」と題した番組は、旧態依然と既得権維持を権利として叫ばせるだけで、あいた口がふさがらない。なぜ個人の努力を否定するような番組なのか。

会場参加した最上段の女性が「私が貰った出演料は8,888円ですけど、2列目や3列目の人たちのほうが1列目より出演料が多いって本当ですか。」と生放送中に怒りだし、「交通費に差があるだけです」と何度もアナウンサーが説明するのに納得せず、「これこそが格差なんです!」と叫ぶに至っては、世も末である。
番組全体のテーマが「どう思いますか格差社会」で、一貫して流れる番組のトーンが「努力も工夫もしないこと」を断固たる権利として主張するというところに、この放送局の見識を疑うばかりだ。

 規制緩和に反対か賛成かを漫然と問うアンケート調査に、一体何の意味があるのかまったくわからないし、会場参加のタクシー運転手の発言(「規制緩和のためタクシーの数が増えて去年の年収はついに210万円、もう貧困層ですよ。こうなったのも総て悪いのは小泉内閣だ!」)に象徴されるように、責任を他所になすりつける醜い論調ばかりだ。従来のように駅のロータリーに漫然と並んでいては200万円台の収入しかないかもしれないが、工夫をして売上を伸ばしているタクシー会社がないのだろうか。例えば、お年寄りを病院まで送迎して、待機時間のかかる投薬を代わって受け取って届けるといったサービスをおこなっている会社もあるのだ。努力もせんで、売り上げの減少を総て規制緩和のせいにして、会場で怒りまくる野郎など全くもって異常である。

「他人のせいにする前に、まずあなたの努力が足りず、見通しが悪かった点を反省してそれを克服することから始めるべきではないか」といえるコメンテーターたちもいなかったのは、勝ち組の代表が「ホリえもん」だったからではないだろう。従来の独占企業を不公正な障壁で守っている規制を緩和することが、世界で最も安いブロードバンド環境を作り上げたのではないか。バカも休み休みにいえよな。昨日今日規制緩和が始まったわけじゃあないだろう。

勘違いしないでいただきたいことがある。私の娘が知的障害者だからではないが、私は税金による弱者救済には賛成である。それはお互い様だからだ。健康な人だって、いつ何時交通事故で障害者になるかもしれない。そんな時に国家が責任を持ってバックアップするのは人間の尊厳として当たり前のことである。問題は健康な心身を持ちながら、自己責任にせずに、他人に責任を押し付ける輩である。そんな奴を助長する番組しか作れない放送局などさっさと解散した方がいいのではないか。 

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