(弥生壱拾五日) 保護者懇談会  

愚息はこの4月から大学3年生。最近の就職は3年次に決まるということで、大学側もその準備でおおわらわだが、自分達の就職事情の意識が強い保護者に現状を伝えたいという思いもあるのだろう、こうした保護者集会がよくおこなわれるのが愚息の大学である。

5年前に女子大から共学となったこの大学はカレッジという雰囲気でこじんまりとしたところである。夙川に近い元女子大というイメージがあるせいか、比較的おとなしい学生が多く、また今日の懇談会で言われたのだが、就職へのアンケートでも他大学では50%の回収があればいいらしいが、この大学は100%ということで、真面目な学生が多いということでもある。実際我が家に遊びに来る愚息の友達も真面目でおとなしいものが多い。

10時から始まった集会は大学側の説明の後、学科別にわかれて懇談会があり、最後は個別面談である。ところで学科別の懇談会のなかで面白い話があった。この大学では保護者に年次の成績を通知しているのだが、4月から個人情報保護法案が施行されているので、学生の個人情報も承認無しでは送れないということになったそうである。愚息の成績は送られてきたので拒否しなかったようだが、結構送らないでくれという学生もいたようだ。3年次までに116単位を取得して、卒業論文の8単位をあわせて124単位が卒業に必要なのだが、2年次終了までに70〜80単位を取得するように指導しているが、家に帰って確認したら愚息は98単位を取得していた。親の見えないところで頑張っている?というか要領よくやっているということだろう。

さて現在の就職事情は幾分改善されているものの、学生自身の就職へのこだわりがなくなっているため、全体としての就職率はそんなに上がっていない。そもそも今の学生で10人に二人は就職する気がない。反対に熱心なのが二人で残りの6人がどっちつかずというのが現状なのだ。たしかにフリーターとかパラサイトとか親が甘やかしているのだから、学生自身の問題ばかりではないだろう。しかし、自立したいというのが我々の頃は親が五月蝿かったから、なんとかそれから逃れたいというのが第一の理由だったような気がする。気楽な親の下だったら、厳しい就職戦線に対して気後れするというのも少しはわかる。

10時の開始に対して、遅れてくる親が相当数いて当たり前の顔をして、夫婦で来て人がしゃべっている間に私語を交わしているのはあんたの子と一緒じゃないか。こんな親がいるかぎりは日本の将来は無いなと改めて実感した。
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