(文月参日 立秋 八専終) 失語症  

障害というと自分には遠い存在と思っている人が多いだろう。私の娘のように先天性の障害児も多いが、意外に知られていないのが後天性の障害である。交通事故などで身体に障害を負った人はパラリンピックなどで目にすることも多い。しかし、脳卒中などで大脳の言語中枢が傷つき、会話や読み書きが不自由になる「失語症」の人は全国で約50万人に上っているのである。コミュニケーションが取れずに孤立しがちな人たちを支援するために、会話を手助けするボランティアの養成講座に参加している毎日新聞の記者の記事を見つけた。

企業戦士として長年働き、過労で倒れて失語症に陥った人に取材で会った彼は、それまで失語症という名前は知っていたが、軽い障害にしか思っていなかったらしい。しかし、その障害者が退職を余儀なくされ人生が一転したが、それでも前向きに生きようと言語訓練に取り組む姿に心を動かされたのが受講のきっかけだったらしい。

会話の基本は「ゆっくり、はっきり、短く」だが、講義と実習を重ねてもなかなか障害者に伝えられないもどかしさを嘆いていたが、健常者が障害を知るというのは難しいことなのである。
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