(文月壱拾六日 望) 嘔吐感  

ホリエモンが尾道駅でもみくちゃにされる映像を見て、嘔吐感を感じるのは私だけだろうか。メディアは若者に受ける存在としてのホリエモンと旧守派の亀井静香を対比しながらという、ワンパターン報道に終始している。メディアの力というのは自らが考えているより、はるかに大きいことを自覚していない。

改革というが小泉が政権についてから、もう4年が過ぎてしまった。この間何が変わったのかというと、役所の名前ぐらいというのが実感ではないか。今になって道路公団の不正が明らかにされているが、あの田中県政になった長野県は、公共工事の入札率が7割になり、県の借金は47都道府県で唯一減少しているという事実はなかなか伝えられていない。これもメディアの問題だろう。

ホリエモンがカメラのフラッシュを浴びることが、政治に関心が向かうということになるかは別物だろう。この風景をみていると、戦後の平和ボケ教育で、周辺国の軍事情勢を理解できていない人が圧倒的多数になったのと同じく、政治にも対しても教育がされてこなかったことが如実に表れている。中国の反日教育をみても、教育の重要性がどれほど人間形成に影響を与えるかは一目瞭然だ。くさいものにはフタをし、面倒なものは先送りしてきた日本の教育が、この国の政治体制をいびつなものにしていることだけは間違いない。

総選挙で浮かれている日本を尻目に、中露は時計の針が逆回転したかのような共同軍事演習をしている。そこにある問題は郵政だけではない。厳しい世界情勢を見つめるべきである。
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