(葉月廿参日 彼岸明) モンゴルVsブルガリア  

久しぶりに大相撲の人気が蘇ってきたようだ。琴欧州が全勝だったのに朝青龍が2敗を喫したとき、さすがに6連覇はないだろうと、たいていの人は思ったのだろうが、なかなか初優勝というプレッシャーは外国人ともいえども克服できないようだ。

国技である相撲に、海外から参加してくるのはロシア混血の大鵬などは別として、あの高見山以来だから、ざっと20年近くになる。国技といってこの勢力がいなければ、今時まわしを締めて人前に出るなど恥ずかしいという軟弱男が多いこの日本で、大相撲は衰退の一途を辿っていたのではないだろうか。日本の野球選手がオリジナルに憧れて、MLBに流出しているが、世界から人材を集めることによって、最高のプレーを見せるというプロ意識を我々はこの門戸開放で楽しめるわけだ。大相撲に外国人ばかりが目立つということで、いちゃもんをつける人もいるが、柔道にしろグローバルにならなければ縮小均衡の道しか残らないのだから、大局的に見たほうがいい。

このところ、国技というよりワイドショーの兄弟喧嘩しか話題にならなかったのだから、スポーツ本来の楽しみとして朝青龍と琴欧州の勝負は面白かった。相撲協会は20年も前から門戸開放している「先進的な」協会なのだから、この先も伝統としての相撲も大事であるが、世界に相撲を広める意味でも彼ら外国人力士にはある意味感謝してもいいのではないか。

ブルガリアといえば黒海の西だが、紀元前にこの一帯ではスキタイという民族が遊牧という画期的な生活様式を確立した。それが東に伝播し、のちのモンゴル帝国を打ち立てることになった。ウラルアルタイ語族というべきこのシルクロードに今の外国人力士の出身地があるようにも見える。日本からは遠いようだが、ある意味遺伝子的には同じ語族なのだから、目くじらを立てずに大相撲の発展に貢献している彼らに声援を送りたい。
0




AutoPage最新お知らせ