(長月壱拾参日) 31年ぶりの美酒?  

千葉ロッテマリーンズが31年ぶりにパシフィックリーグを制覇しかけたが、ホークスの驚異的な逆転劇で明日以降にその栄光のチャンスを延ばした。第一ステージから4連勝という千葉ロッテの快進撃を王者の意地で止めた奇跡の試合だった。9回裏4点差を追いついたのだから、野球の神様も気まぐれだ。ゲームから遠ざかっていたホークスには気の毒なシステムだと情けをかけたのだろうか。しかし、MLBのポストシーズンの試合は地上波やBSでもやっているのに、このような好ゲームをどこもTVはやっていなくて、かろうじてNHKがラジオで中継しているに過ぎないというのは何故?

私がパ・リーグの試合を初めて見たのは、大学時代に友人が当時の太平洋クラブライオンズの大ファンで、彼の実家に行った際に福岡の今はなき平和台球場の対ロッテオリオンズ戦だった。投手はライオンズがのちに西武でも活躍したあの東尾、オリオンズは手術をする前のまさかり投法の村田という試合だった。当時ライオンズとオリオンズとは因縁の試合ということで、ファンの盛り上がりも凄く、セ・リーグの野球しか知らなかった私にとって、この試合でいっぺんでパ・リーグファンになってしまった。とくに両投手の投げあいは素晴らしく、特に村田のフォークは横から見ていただけに、その落差に驚いたことを昨日のように覚えている。試合は1対0という僅少差でオリオンズの勝利だったのだが、最後に代打真弓を告げられたときはファンのブーイングが耳に残っている。タイガースに移籍してからの活躍を考えれば信じられないだろうが、当時は身体の線の細さは否めなく、守備要員だったのである。

それにしても千葉といい福岡といい、素晴らしいファンを持っている。川崎時代のロッテを知る者にとっては隔世の感がある。観客動員で圧倒的首位を誇るタイガースにとってもこの両チームは侮れない。しかし、個人的にはマリーンズに出てきて欲しい。なにせ野球はドームの中よりも青空、今回は夜空になるが、自然のもとでやるものだ。
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