(神無月八日 上弦) 事件の動機  

ワイドショーの担当者にとっては都合のいいニュースがまた起こった。高校一年生女子が自分の母親に対して、劇薬タリウムを投与した毒殺未遂事件である。マスコミは動機が不明ということで、若者の読めない心理に不安を募らせているが、私に言わせて見ればこれほどわかりやすい事件はない。

化学が得意で、皆から誉められて、ますます好きになった、タリウムに興味、それを実験、身近に投与、露見に動揺、というのが一連の流れであろう。ただ、化学が好きな子がすべてこの過程を歩むことはない。動機→結果という一直線的な因果律では、何も説明できないのである。また、父親は好きだが母親は好きでも嫌いでもなかったということに動機を求めようとするマスコミも多いが、そんな子供は無数にいる。なぜ、その子たちは母親を殺そうとしないのか、何の説明にもなっていないことに気付きべきである。

かっとなって殺した、ばかにされて腹が立ったなどという動機は犯人に尋ねるから、後から説明するのである。犯行時にそんなに冷静であれば凶行などするはずもない。だから、動機は実行者の問題ではなく、納得する側の問題でしかない。カッとなっても殺さず、壁を殴る人もいれば、花瓶だけを割る人もいれば、ぐっとこらえる人も多いはずである。もういい加減な自己満足は止めたほうがいい。
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(神無月七日) 官庁のあがき  

大国町近くの会社に午後アポがあったのだが、時間にゆとりがあったので周辺をぶらぶらしていたら社会保険事務所があった。そこの張り紙を見てビックリ。

社会保険事務所は毎週月曜日は午後7時まで。第二土曜日もあいています。
さらに今週は特別に毎日午後7時までやっています。

ということだ。(まあ、もっと堅苦しい言葉で書かれているのだが)国会やマスコミで叩かれまくり、社会保険庁廃止論まで飛び出していたが、公務員の抵抗というか、こんなサービスをしていますと世間に云いたいのだろうか。サービス業であれば顧客のニーズに合わせるのは当たり前。福島県の矢祭町なんか、住民が役場の人の自宅に行って、住民票の交付などを依頼するとすぐやってもらえる。

自分達が非難されると、その存在を固守しようとあがく姿は外から見れば醜いばかりだ。表面を取り繕おうと今までやったことを時間でごまかそうとするのは習性かもしれない。小泉内閣が小さな政府を標榜するならば、大胆な公務員削減を一番におこなわなければならないのではないか。

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(神無月六日 立冬) キックオフ  

久しぶりの仕事は少し辛い。さらに今日から下半期のプロジェクトがスタートということで、朝一番から親会社の支店を訪ねて、スモールミーティングをおこなう。別名1兆円プロジェクトとか云われるけど、この業界この数字は魔の数字である。あまり先走っても仕方がないが、日本の会社はこうした音頭取りがないと、なかなか動かないのも事実。いい面が出ればいいけど、逆もありうる。さてどうなることやら。


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(神無月五日) あき休み  

飛び石連休を広島で過ごしてきたが、はや明日は仕事。その間の株式市場の隆盛は凄まじい。どこにこんなエネルギーがあったのかと思われるほどだ。流れが変われば、石も浮くし木の葉も沈む。

昨晩から降っていた雨も午後には止んできた。島で家族と最後の買い物を済ませ、ランチが終われば、そろそろ帰り支度である。娘は広島駅で売っている大判焼き(御座候)が食べたいので、見送りについてくる。ついさっきまで、パパ・バイバイと云っていたのに花より団子である、ははは。

フェリーの時間がままならぬので、呉経由で広島に向かう。昨日見たDVDを返却するために宇品に寄ったあとは、まっすぐ駅へ。さすがに連休の終わりとあって、駅前の駐車場は一杯。仕方なく愚妻と娘は車から降りて、例の御座候を求めに行った。なんとか僕が駐車場に車を入れたら、嬉々とした笑顔で娘が手に大判焼きを持って帰ってきた。もう父親の姿は視界にないようだ、とほほ。

実は愚妻が本格的に広島市内を運転するのは今日が初めてだ。一年前に免許は取ったが、ひたすら島の道しか走っていないし、島には高速道路もないので、初めての高速運転もするはめになったが、新幹線のなかでうとうとしていたら、メールが入っていて何とか無事に帰れたようである。しかし、帰ってから娘がパパは次いつ帰ってくるのか何回もいうので、うんざりすると愚痴をこぼされる。東京にいたときは隔週で帰っていただけに、今の数ヶ月に一度というのでは可哀相な気もするが、それも仕方がない。といっても帰れば、ただの娘のアッシーにしかなっていないのだが。。。

しかしあっという間の休みだった。休みの目的の義母の見舞いも前よりは良くなっていたようで、ほっとした。秋休みと安芸休みが終わったというわけだ。
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(神無月四日) レンタル  

娘の大好きなビデオのレンタル期限が来ていたので、宇品のフタバ図書へ行く。いつもは次男が通学路の途中なので返却してくれるのだが、今日は何本か娘が物色したいらしいので、連れて行ったのだ。駐車場完備の店は新刊本やCD,DVDなどとともにレンタルもそこそこの在庫がある大型店。最近このあたりはマンションの新築ラッシュなので、結構ニーズが高いようだ。娘は相変わらず○○レンジャーやディズニーのビデオを熱心に探している。愚妻によると、いつものことだという。

そんな店内を見ていると、少し前(という記憶だがどうだったか)高村薫原作の「レディ・ジョーカー」のDVDがあったのでレンタルすることにした。映画にも行こうと思ったが、結局見過ごしてしまった作品である。こうした大作の映画化というのは、原作の重厚さというか重みが2時間という制約から、期待はずれになることが多く、宮部みゆきの「クロス・ファイヤー」や「理由」もそうだったし、あの「終戦のローレライ」も原作を読んで、映画を見るとがっかりするはずである。「レディ・ジョーカー」もそうしたひとつだった。

社会の弱者が大手ビール会社の社長を誘拐して、解放後に金を要求するというのは、あの「グリコ・森永事件」を彷彿させる。映画だとあちこちに飛び地をつたっていくように展開するため、すべてが薄作りとなって、なんだかつまらない。渡哲也や長塚京三の好演もかすんでしまう。満を持して登場した21世紀の石原裕次郎とのふれこみの徳重の頼りなさが、原作のあの合田にまったく合わないのである。キャスティングミスともいうべきか。

しかし、私がこの作品に興味を示したのは、障害者を持ち妻にも逃げられたトラック運転手がつぶやく言葉である。障害児の娘の存在に、『いつも「ババ」を引いている』。自分の娘が障害児だと認識したとき、なぜ娘がという問いがいつも頭の中にあった。「レディ・ジョーカー」、娘が楽しそうにビデオを探している姿を思い出す。でもこの子から私は人間として大切なことを学んできた。私には「レディ・トレジャー」なのである。
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(神無月参日) PC三昧  

世間は平日だが、広島二日目は久しぶりにゆったりと過ごす。愚妻と娘を町の福祉センターまで送っていったあとは、地元のデオデオに立ち寄ってマウス探し。次男がせっかく高校の情報処理科に通学しているのにPCがないのはかわいそうだということで前回帰ったときにPCを購入したのだが、ADSLの設置などで私が使うのは今回が初めて。早速昨日からネットサーフィンをしていたが、ふと気づいたのがマウスがないこと。ラップトップのVAIOなのだが、やはりマウスがないとちょっとねえ。

店内にはいろいろとあるが、結局ごみがつくには面倒だが、安いボール式のUSB式のマウスを購入することにした。光学式とかあるけどやたら高いのがしゃくに障ってしまった、ははは。あといろいろと周辺部品も見ていたが、島の店なので競争が激しいわけでもないので、店員ものんびりしているし、いささか価格もさほど安くもない。まあ、必需品があればいいという環境がそうさせているのだろう。

しかし、「お気に入り」に普段使っているものがないとグーグルやヤフーでいちいち検索しなくていけないが、そういうときのMさんの「金融ノート」は大変助かる。感謝感謝。しかし、株式相場は連休の谷間というのに大盛況ですなあ。休みをとっている場合じゃないだろうとお客さんから月曜日には小言を云われそうである。

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(神無月弐日 文化の日) 4連休  

飛び石連休となったこの週末は広島に帰ることにした。義母が具合が悪くて入院していることもあり、お見舞いを兼ね、ずっと帰ってないので機嫌の悪い娘に罪滅ぼしということかな。飛び石連休のためか、さほど新幹線も混雑しておらず、朝方までPCに向かっていたせいもあって、シートに体を沈めればあっという間に福山を過ぎたところだった。

広島駅に着くと娘の大好きな御座候を買おうと思ったら、開店が10時ということで諦めて路面電車に乗り込む。30分あまりすれば宇品に着き、もうフェリーで着いていた愚妻と娘が待つ車が見えた。今日は次男の高校の文化祭ということで、観音まで車を進める。いつも宇品からここまで自転車で通っている次男だが、運動効果はまったくなく、いつの間にか親父を体重で超えているようだった。ははは。

男子校とあって模擬店も花がなく殺風景だが、それも仕方がないか。次男の先生にも挨拶し、来年の進路指導をお願いする。本人は神戸の大学を希望しているようだが、高校では本意ではない転校を余儀なくさせたので、何とか希望通りにさせてやりたいものだ。高校を後にすれば、娘の大好きなジャスコ宇品店へ。最近、電力供給を地元の中国電力からコストの安い九州電力に変更するという日経一面の記事があったばかりだが、消費者はそんなことにはまったく関心はないだろう。本屋さんにまっしぐらの娘を見送り、私は1階のスタバでラテを飲みながら、読みかけの文庫本に目を通す。

いつのまにかうとうとしたらしく、いきなり愚妻に肩をたたかれてびっくり。KFCで娘のランチに付き合って、その後は高速経由で島へ帰った。曇り空ながら11月とは思えない暖かさで、のんびりと瀬戸内の島を眺めながらのドライブもたまにはいいものである。
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