(霜月壱日 朔) 株は生き返った!?  

日経平均は15000円の壁が嘘のような上昇ぶりである。経済専門紙の日経がトップで「株は生き返った」と論じているが、このマスコミは何も分かっていなしし、日本経済をミスリードしてきたことを改めて痛感する。

平均株価が7000円のときに最高値をつけていた株もあるし、全てが一方向に動いているわけでもない。そもそも株式市場は単なる株価競争のゲームではない。事業を展開する企業が広く資金を集め、いかに効率よく収益を稼ぐかという大命題が存在しているはずである。資金には限りがあるので、投資家は一番効率のいい企業に投資しようとするわけである。

その意味では、効率の悪い資金活用をしなかった企業は市場から退席を余儀なくされ、会社四季報が数年前とは見違えるほど厚くなったという新興企業に資金を供給していった。結局のところ、市場は有能な企業で支えられているし、有能な企業は勝手に伸びていくものである。

株式市場が低迷すると「株は死んだか」といわれ、派手な上昇を見せると「生き返ったか」と論じられるほど甘くはないのは、この株式市場である。現在時価総額は500兆円ほどでピークの600兆円の8割まで回復しているが、平均株価では今だ4割未満である。バブル云々がいわれるが、日本のGDPが512兆ほどであるから、今の500兆円というのは適正水準かもしれない。所詮バブルというのは弾けたあとでそれとわかるものだし、そもそも15〜20年ごとに大々的にバブルが発生するものでもないだろう。

ただ云うまでもないことだが、ゼロ金利が平均株価を支えているという事実から目を離せるわけでもないことを肝に銘じながら、この相場に対処すべきである。

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