(霜月壱拾八日) テクニカル分析  

昔株式相場のテクニカル分析に凝った時期があった。今ではPCのおかげでチャートなどあっという間に出来てしまい、手書きでローソク足を書いていた15年前を考えると夢のようだ。あの頃は一目均衡表やペンタゴンチャートなどいろいろやっていた。まあ、後で考えれば自分の都合がいいときによく使っていたということが多かったなあ。ははは。

古い新聞記事を整理していると10月にウォール街のテクニカル分析の大御所、ラルフ・アカンポラ氏がプルデンシャル・ファイナンスを退社したらしい。というか、投資家のチャート分析離れに伴い、同社が人気薄のテクニカル分析部門を廃止するためだ。彼は30年余りテクニカル分析に携わり、プルデンシャルには15年あまりいたはずである。というのは彼が同社に来た時にたまたま私は同社の日本法人に在籍していたからだ。当時のP社はのちにドイチェに移ったヤルデニ氏と並んで調査部の顔だった。

私のテクニカル好きも彼の影響が全くないわけではない。しかし、彼を有名にさせたのは90年代の終わりにNYダウ10000ドルを誰よりも先に予想したことにある。その後のITブームを予測していたかどうかは分からないが、一度大胆に予想があたると、マスコミの寵児になることは古今東西枚挙に遑がない。日本でも10年前に100円を切る円高をあてた元東海銀行のM氏などがいる。いわゆる一発屋なのだが、マスコミは困った時のなんとか頼みで取材するものだから、あれあの人は今ということになるわけだ。

チャートを参考にする投資家に対しては、過去のチャートでこの後どうなりますかと尋ねると、ほとんどの人が間違えるという経験則を持っているので、相手を傷つけないようにしゃべるのが大変である。まあ、過去のことは誰でもコメントできるし、予測ということは難しい。ただ、ちょっと先のことはある程度の変数を考えれば可能であるというのは、昨今のデイトレーダーを見れば一理あると思うが、それもPCの発達によるところが多い。テクニカルでシステム売買をやってきたが、ここのところ勝つ確率が年々悪くなっているのは、所謂ノイズのせいだろうが、同等レベルがマーケットに無数にいればなかなか勝ちにはあずかれないものらしい。
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