(師走五日) 大発会  

2006年の株式市場は米国市場の上昇もあって昨年来高値を更新し、新春相場に相応しい幕開けと夜のTV各局は報じている。デフレ脱却への期待感といわれるが、名目金利―物価指数=実質金利でもわかるように、名目金利が意図的に上昇を抑えられれば実質金利は昨年よりもマイナス度合いが大きくなる。さらなる金融緩和が続くわけである。過剰流動性相場に円安効果で収益改善の企業業績がこの相場を支えているというわけだ。40%の上昇ということは同程度のROEに対する期待感でもあるが、それが達成できるだろうと自信を持って言える人はどのくらいいるだろうか。

株高円安で金融業界の危機感は引き潮の如しである。三菱東京UFJの誕生も特に話題になることもなく、金融危機は完全に払拭したとの見方もあるようだ。しかし、政府の日銀への圧力に対抗するかのような金融機関の不動産融資への査定強化という報道は日銀のリークとも受け取られる。それだけバブルへの危機感が強い日銀の姿勢なのだろうが、しかし、バブルというのは弾けた後で気付くものである。その最中に入れば冷静な判断はなかなか取れるものではない。異端者の投資判断というのはなかなか難しいのはいつの時代も同じである。
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