(睦月参日) 後継者  

18年もの間アメリカの経済政策の責任者として君臨してきたグリーンスパンFRB議長がいよいよ任期終了ということで、その後継者のバーナンキ氏の手腕に注目が集まっている。しかし、前任者が偉大であれば後継者は辛い。グリーンスパン氏もボルカー氏の後任ということで、知名度もイマイチだっただけに不安視されていた。そしてあのブラックマンデーが起こった。しかし、ここを上手く乗り切ったことがその後の信頼を勝ち取ったわけである。

企業にとっても後継者問題は大変重要なことである。昨日決まったキヤノンのような大企業であればある程度の人材に事欠かないだろうし、意地悪く言えば次の手もいろいろあるだろう。しかし、先代が創業者でカリスマ社長だった人が後継者を育成しなければ、どんないい会社でもあっという間に経営権の問題が生じる。イオンが白馬の騎士として颯爽と登場した「オリジン東秀」などその典型例である。創業者は自信を持つのはいいが、健康面にも持ち過ぎてしまった。後継者を決めていれば、創業者一族が相続税のために株の売却をしなければなかっただろうし、パートも含め5000人の社員を不安にさせることもなかったはずである。

創業者は子孫のために財産を残すことよりも、きちんとした後継者を育成し、その人に会社経営のための知恵を授ければ、後継者も頭を使うだろう。創業者の二代目というのは人に恵まれなければ、あっという間に資産を食いつぶしてしまうものである。
0




AutoPage最新お知らせ