(睦月壱拾日) ご懐妊  

小泉首相の皇室典範改正案に対して痛烈なしっぺ返しになるのか、午後に秋篠宮妃紀子さまのご懐妊が報じられた。男子か女子か、何かと話題になるこのご懐妊は殿下や妃殿下にプレッシャーを与えるかもしれないが、健やかなお子様がお生まれになることを祈るばかりである。

さて、先日朝日新聞ではその社説で「寛仁さま/発言はもう控えては 」と女系天皇に反対されている三笠宮寛仁殿下に対して、政治的に利用されかねないという判断からか、戦前ならば非国民といわれるであろう、いわばルビコン川を越えてしまった。

そもそもこの社説は論理としては破綻している。「皇太子妃の雅子さまが体調を崩したときに、私たちは社説で、心のうちを率直に語ったらどうかと主張した。」ところが寛仁殿下に関しては「寛仁さまひとりが発言を続ければ、それが皇室の総意と誤解されかねない。そろそろ発言を控えてはいかがだろうか」だと朝日は言う。その理由は「たとえ寛仁さまにその意図がなくても発言が政治的に利用される恐れがある。それだけ皇族の影響力は大きいのだ。」では雅子妃殿下がお心を語られてもそれは何ら影響力はないというのだろうか。

さらに「寛仁さまの発言は、この報告書や首相の方針に異を唱えるものである。」紙面でさんざん批判してきた小泉官邸を両手で持ち上げるようなこの論調は一体なんなのだ。

皇統の継承問題は今の皇室にすら何の判断権限もない。世界に類のない歴史を誇る皇統はいかなる場合も「公」であり、私利私欲の対象とはなり得ないはずである。伝統というものの形を簡単にルール改正の如く、ころころ変えていいものではないだろう。
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(睦月九日) 風雲急を告げるイラン情勢  

1月26日にライス米国務長官が「アメリカ政府は正式に国連安保理への付託を要請する。」と表明した。これでイラン問題はルビコン川を越えてしまったようだ。これを受けて先週末にはIAEAが国連付託を決議した。当然の結果だが、イラン政府はウラン濃縮に向けた活動の再開を表明し、IAEAの核査察も制限するとして、この一連の動きに反発している。

WSJ紙に依れば、米石油開発大手ハリバートン、石油大手コノコフィリップス、電機大手のGEなどの米国企業ばかりでなく、BPやUBS、ABNアムロなどがイランからの撤退や事業縮小を決めたという。イランへの経済制裁と受けとり、エネルギー関連企業が一斉に逃げ出そうとしているわけだ。

ロシアがイラン向けのウラン濃縮をロシア国内で行なってもいいと表明したのは昨年の暮れのことである。これに対してイランは一定の理解を示していたが、ライス長官の発言で穏便な解決策は吹き飛んでしまいそうだ。このままロシアとイランの協議を見守れば平和的解決の道が見えていたのに、ここに強硬な国連付託ねじ込んだから、イランではなくアメリカが平和的解決を望んでいないことが明らかになってしまった。

弱くて臆病な人ははったりで強気の姿勢を取るものである。昨年超保守派のアフマディネジャドが大統領になってからのイランの行動はまさにこの典型である。まじめに解決するつもりなら、多少なりとも相手を立てながら粘り強く交渉することが求められる。現実にアメリカは北朝鮮相手にはこうした交渉手法を使っている。しかし、こと中東政策ではイラク侵攻でも明らかのように全く違う戦略で動いている。

先のブッシュ大統領の一般教書演説でもイラクは名指しで批判され、(もちろん北朝鮮もだが)石油に対するアメリカの強権姿勢は変わっていない。過敏に反応するのは拙速かもしれないが、イラク周辺のエマージング・マーケットは注意をしなければならないかもしれない。急騰しているトルコ市場などその典型かもしれない。こと中東に関しては日本人は関心度合いが低く、確固たる戦力も無いのが実情である。しかし、イラン石油の最大の輸出先は日本であり、韓国、中国が続いている。

いま世界各国でイスラム教徒が例の風刺画に対して反発していることを考えれば、不測の事態も考えられなくもない。心配性の私は今イラク情勢で頭が一杯である。
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(睦月八日 上弦) 事後チェック型社会  

日曜の朝の情報番組は少なくなったとはいえ、相変わらずライブドア事件の余震が続いている。しかしこのようなIT関連企業騒動のようなものは、今後も起きるだろう。そうなるしかないシステムに日本が変わったからである。

明治以降高度成長期までの日本は、「欧米に追いつき追い越せ」と単純で方向性が明らかな社会だった。そんな時代は一部の官僚らが大きな方向性を示して指揮することが有効で、だからこそ急速な経済成長を遂げることが出来たわけである。この構造は指導や規制によって個人や企業の活動をあらかじめ調整する「事前規制型」の社会だった。

しかし、先進国入りして長年経つと経済成長も鈍化し、「追いつき追い越せ」も手本がなくなってしまった。そして社会全体が複雑化し、硬直化し、巨大な財政赤字や、高齢少子化と問題が山積してくると、社会に活力を与えることが可能な社会システムに作り直すしかない。そこで、規制緩和とか構造改革という政策がでてきたわけである。市場原理を指向した経済に向かおうとする流れである。規制緩和は自由競争を市場にもたらし、厳しい新規参入制限と業務独占規定が緩和され、新規参入が促された。新規参入や競争激化が、「よりよいサービス」を「より安価」に提供されていく。これが事後チェック型社会である。

端的に言えば、日本の行政システムが大きく変わり、事前規制型から、事後チェック型の行政に切り替わった。このシステム大転換がライブドア等の問題の根源である。金融部門の規制緩和では上場ルールの緩和があった、ライブドアをはじめとする新興企業が公開されやすくなった。しかし、こうした金融部門の規制緩和には、拝金主義の詐欺経営者を生む恐れが多分にあり、この面の先進国である欧米では、こうした実例が何度も出てきた。したがってライブドア事件も起こるべくして起こったともいえる。

だからといって、欧米では指導や規制によって個人や企業の活動をあらかじめ調整する「事前規制型」に戻ることは無かった。それは社会の活力を奪い、経済が低迷することになるからである。日本においても同様であろう。それぞれの規制緩和はよい結果を生むものであるが、使い方に依っては悪用されるのは「事後チェック型」社会に移行しつつある現在では、そうした悪事を未然に完全に防ぐことは不可能なのである。

したがって投資家は目利きとなるしかないのである。IT企業とは「Immoral Trading」企業なのかもしれないのだから。
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(睦月七日 立春) 病院というところ  

午前様になった朝は死んだように寝ていたが、何か悪い夢をみたようでふと目が覚めると7時だった。慌ててシャワーを浴びて身支度を済ませるが、それにしてもなんという寒い朝だ。TVをつければ今年一番の寒さといっている。今年一番、何度この言葉を聞くことになるのだろう。

中津の病院に着くといつもの検査を済ませる。しかし、今日の看護婦さんの処置は上手だった。注射針の傷みがほとんどなかった。もしかして針が変わったのだろうか。そういえばあの東京大田区の名工岡野さんが痛くない針を作っていたように記憶しているが、普及するぐらいコストが低くなったのだろうか。近くのホテルでモーニングを食べてあと、9時半の診察に間に合うように病院に戻った。待合室でしきりに携帯でメールを打っている奴がいた。あまりに無神経なので一喝してやろうかと思ったが、まあ関わるのも嫌だし、職員が注意するだろうと思って見逃した。しかし、職員も見てみぬふりをするし、巡回している警備員も何も言わない。どうなっているんだ、この病院の規律は。などといらいらしていたら、40分遅れで診察が始まる。開口一番でなんですか。この数値はといわれる。午前様でしたから、どろどろ血になっているんですよ、と答えるが、中性脂肪の573という数字は今回の担当の女医さんの逆鱗に触れたようで、そういう人で翌日になくなった人が二人三人いますといきなり脅かしてくる。私としてはここの結石除去手術が上手くいかないので、自暴自棄になって飲んだくれているんですよと受け答えしたのが悪かったのか、それでは病院を変えますかなどといわれると、もうダメ。さっさと帰ろうと会計をしたらいやに料金が高い。調べてみると前回の5割増しだった。そこで会計に聞いてみるともう一度診察室にいってくれという。そこで説明を受けると今回検査項目が増えたのでというので詳細を聞くと、前回説明を受けていないような検査だった。インフォームが無かったのはおかしいというと前回の別の担当医がカルテにかいてあるので検査したとのこと。これでは検査を増やせばいくらでもカネを取れるではないか。前回の結石手術の際の会計でもこちらが指摘すると大幅減の提示額となったことといいあまりにいい加減じゃないだろうか。

済生会中津病院様、あまりカネ儲けに走ってはいけませんよ。
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(睦月六日 節分) 恵方巻  

節分とはいえまたまた寒気の到来で夕方には大阪でも粉雪が舞っていた。しかし、街のあちこちにあるコンビニでは節分には恵方巻というのぼりが乱立している。関西ではもう随分前からの習慣のようだが(うちではそんな習わしは踏襲していない)関東ではどのくらい流行っているのだろうか。この習慣はコンビニが全国的に流行らしたみたいだが、弁当の延長感覚で売っているような気がする。だいたい節分と太巻きと何の関係があるのだろうか。

そんな寒い節分の夜は仕事の打ち上げとは名のみのW君の送別会その2。久しぶりに皆と近くの焼肉屋でワイワイガヤガヤ。なにせビール生中が199円という格安の店だけに内容は期待していなかったが、ここのユッケは結構いけた。しかし明日は2ヶ月ぶりの内分泌科の血液検査の日なのに大丈夫か?
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(睦月五日) 情報の垂れ流し  

相変わらずライブドア事件関連のニュースが垂れ流されている。もうそろそろ次席検事のエサをつつくのは止めたらどうだろう。

しかし、弁護人以外とのすべて人との面会を禁じ、睡眠とわずかな食事時間を以外、ずっと取調べ「知らなかったはずはない、なぜなら〜」という理詰めのストーリーをつきつけ、「宮内らはもう落ちた(自白した)。他の役員は、堀江社長も知っていたと供述している。」「否認しても、他の証拠で有罪だ。」と言い続けられているのではないか。さらに弁護人からは「このままでは裁判が終わるまで○年かかる。その間、接見禁止は解除されない(=弁護人以外とは家族でもあえない。)という「刑事裁判の常識」が告げられているはずである。そんななかでホリエモンが否認し続けているというのは驚くばかりだ。何が彼を支えているのだろうか。
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(睦月四日) 送別会  

会社の同僚が転勤になったので送別会を催すことになった。たまたま社内検査でいつもの場所がつかえないので、普段使ってない部屋で始まったが、なんだか空気は暗くて彼には可哀相だった。湿った空気がそのまま雰囲気になりそうなところを彼の明るいキャラが場を盛り上げていったのは何よりだった。

私が赴任してきた時「アニキ」といってビールを注ぎに来た彼の姿が懐かしく思い出される。あれから2年半があっという間にたってしまった。自分よりこの店で古株はあと二人だけだ。順番からいえば私に声がかかっても不思議はない。期待するか、ははは。
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