(睦月壱拾日) ご懐妊  

小泉首相の皇室典範改正案に対して痛烈なしっぺ返しになるのか、午後に秋篠宮妃紀子さまのご懐妊が報じられた。男子か女子か、何かと話題になるこのご懐妊は殿下や妃殿下にプレッシャーを与えるかもしれないが、健やかなお子様がお生まれになることを祈るばかりである。

さて、先日朝日新聞ではその社説で「寛仁さま/発言はもう控えては 」と女系天皇に反対されている三笠宮寛仁殿下に対して、政治的に利用されかねないという判断からか、戦前ならば非国民といわれるであろう、いわばルビコン川を越えてしまった。

そもそもこの社説は論理としては破綻している。「皇太子妃の雅子さまが体調を崩したときに、私たちは社説で、心のうちを率直に語ったらどうかと主張した。」ところが寛仁殿下に関しては「寛仁さまひとりが発言を続ければ、それが皇室の総意と誤解されかねない。そろそろ発言を控えてはいかがだろうか」だと朝日は言う。その理由は「たとえ寛仁さまにその意図がなくても発言が政治的に利用される恐れがある。それだけ皇族の影響力は大きいのだ。」では雅子妃殿下がお心を語られてもそれは何ら影響力はないというのだろうか。

さらに「寛仁さまの発言は、この報告書や首相の方針に異を唱えるものである。」紙面でさんざん批判してきた小泉官邸を両手で持ち上げるようなこの論調は一体なんなのだ。

皇統の継承問題は今の皇室にすら何の判断権限もない。世界に類のない歴史を誇る皇統はいかなる場合も「公」であり、私利私欲の対象とはなり得ないはずである。伝統というものの形を簡単にルール改正の如く、ころころ変えていいものではないだろう。
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