(如月壱拾八日) 一澤帆布  

京都東山の「一澤帆布」の鞄を使った人はいらっしゃいますか。関西に住んでいると時々目にしますし、東京にいたときも何回か身につけている人がいたのを思い出します。ところが、マスコミ等でご存知かもしれませんが、先代が亡くなった後、お決まりの遺産相続争いが起こりまして、この3月1日の長男が裁判所に申し立てていた強制執行がなされ東山の工房は明け渡されました。それまで店を切り盛りしていた三男についてきた職人、スタッフは新しい工房で新商標も決まったようで、「We Shall Return.」の合言葉で団結しているようです。これに対して長男は類似品の製造差し止め請求も辞さない構えらしいので、まだまだこの跡目争いは続きそうです。

現在、一澤帆布というブランド鞄は製造中止になっており、店舗に供給できなくなっている。人間の諍いで鞄が泣いています。
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(如月壱拾七日) 久世光彦  

今月初めに久世光彦氏が亡くなった。私はコンビニで週刊誌の立ち読みをよくするが、文春の小林信彦氏と新潮の久世光彦氏のコラムがその目的の一つである。その新潮のコラムは彼の死をもって連載最終回となった、この「大遺言書」は森繁久弥が語り久世が書き手という構成である。その最終回で3年前に亡くなった山本夏彦さんのことが書かれてある。

雑誌「室内」の休刊から書き始めているが、『何でもいつかは終わります。』というのが口癖だった山本夏彦氏の終わりの美学を称えているが、当のご本人が終わりを迎えられるというのは絶筆に相応しいということだろうか。山本夏彦の本では「百年分を一時間で」(文春文庫)が思い出されるが、彼ほど慧眼という言葉が似合う人はいなかったと思う。彼が認める人は今の時代にはなかなかいないが、久世光彦は数少ないその一人である。

文春のずいぶん前の号にこんな文章があった。
「今、人に知己が得られないなら故人にそれを求めるしかない。少年の私は故人の紹介で、有名無名の故人と知り合った。私は私を半分死んだ人と言ったら、久世光彦さんは丸ごと死んだ人だと言った。」二人とも故人となった。
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(如月壱拾六日 望) アメリカの買収ファンド動向  

日経によると、米国の買収ファンドが昨年調達した資金総額がITバブル期を上回って過去最高の1176億ドルになったという。個人金融資産で世界の半分を占めるアメリカの投資家から資金が流れ込んでいるわけだ。自国の米株はなかなか上がらないし、金利は上がって債券価格は下落、不動産はバブルが弾けたようだし、ヘッジファンドの成績もイマイチとなれば、買収ファンドのようなプライベート・ファンドのように直近の成績がいいものが人気となっているわけだ。もちろん昨年は日本株も上がったし、米国人投資家の外国株投資も増加した。自己責任の極致だからこそ必死になって投資先を探しているのだろう。
   
さてその買収ファンドだが、巨額の資金を遊ばせておくわけにはいかない。しかし、急激に増加した資金を運用する人的資源がそれと同様には増えてくれない。したがって、新任のファンドマネジャーは手っ取り早い大型案件を高いビットで手に入れようとする。採算を無視する買収ファンドのバブル化である。こういう現象はそう長くは続かないのがこの業界の法則である。あと2,3年したら、買収ファンドの崩壊が始まるだろう。そのとき買収された企業は切り売りされることになるはずだ。再び日本の会社員の悲鳴が聞こえてくる気がする。

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(如月壱拾五日) 寒ウ!  

昨日は3月とは思えない雪景色で、難波界隈を歩くお相撲さんの雪駄姿も寒そう!まあ、いつも裸とはいえこの寒さで着物一枚は可哀相だ。しかし、すれ違う時のあの鬢付け油の匂いのいいこと!これを会社の若い奴は香水でしょとのたまわったのには唖然呆然!おまえ、会社休んで府立体育会館まで行ってこいや。この界隈は先週ヤマダ電機が初の都市型大型店舗をオープンしたこともあって、急に人が増えたようだ。この人出をあてにする便乗商法もお盛んである。まずはマクドナルド。これはオープン初日からやっていましたなあ。そして今日はついにやってましたよ、ライバルのビッグカメラがこの寒い中、薄着でパンフレットを配っているのは単なるやせ我慢だけではないようだ。ビッグカメラは同じ難波でもろに商圏が重なるので、ヤマダの集客力を当店にもという狙いだろうが、どうですかねえ。かわったところで、ラーメンの一風堂は「替玉」ただという暴挙?に出たけれど、お相撲さんが来たらアウトちゃう。まあ、そんなことはないだろうが。。。

しかし、キタに偏り勝ちの人出が分散されて大阪が賑やかになるのはいいことだ。一極集中なんておもろないでっしゃろ。
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(如月壱拾四日) 誤審  

仕事中なのでLIVEというわけにはいかなかったが、日刊スポーツのWeb上でちらちらと見ていたが、8回表満塁で岩村という場面で日本に1点が入る。岩村の犠牲フライのようだった。しかし、いつの間にかその1点が取り消され、3対3の同点のまま9回に進む。またまた満塁のチャンスを逃すとその裏アメリカにサヨナラを許してしまった。なんとも勝てた試合だったのにと思って、自宅に帰って映像を見ると、「なんじゃわれ〜!」

完全なミスジャッジじゃんか。それも判定を覆した主審はアメリカ人。何でワールドカップで自国の審判が主審をしとるんじゃ。こんなんじゃサッカーファンに野球は所詮ローカルさとなめられるぜ。審判もゲームの構成員という気概がなく宦官そのものだし、所詮はアメリカのままごと遊びじゃないのか。朝鮮日報は痛烈にアメリカを批判しているが、日本の新聞もたまにはしゃきっとせいよなあ。国と国の代表が戦っているのだろうが。

こうなったら、メキシコ、韓国に勝って再びアメリカと対決して、今度こそ決着をつけたれや。審判がマイナーリーグじゃしゃれにならんぜ。気分悪ウ。
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(如月壱拾参日) 住民投票  

結果を住民エゴと呼ぶのはたやすい。それを60年も辛苦している沖縄の人々に真正面から云える政治家がいるだろうか。あの艦載機の爆音がいつも頭の上を通っていく光景を自身で想像できるか、自分は関係ないという人々は岩国の住民投票をみて沖縄の実態をもう少し考えるべきではないか。

実は計画は立ち消えとなったが、この岩国の沖合拡張工事がなされる前に、愚妻の実家の沖に浮かぶ「大黒神島」に新しく滑走路を建設して基地を誘致しようと動きがあった。江田島市になる前の沖美町長が一方的に画策したのだが、住民の反対であっという間に計画倒れになって、町長は辞任という茶番劇があった。もしかすると現江田島市民である私もこのような住民投票をすることになったのかもしれない。

ところで、昨日瀬戸内地方は朝方濃霧に包まれ、電車は徐行運転するわ、あの神戸空港では午前中全く発着できない状況が続いた。全く役に立たない空港である。地方空港の不振が伝えられているが、滑走路に雑草を増やすぐらいなら、これを例の訓練に役立てればいいのではないかと思ってしまうのは、やはり言い過ぎと非難されるだろうが、特定の地域にだけ無理じいをさせるのは時代遅れだ。
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(如月壱拾弐日) 生保の回復  

失われた10年どころか1990年からの生保業界は、暗い話ばかりだった。どこが危ない?どこが潰れるの?あそこは保険金が出ないの?といった話ばかりだった。中堅生保はこの会社以前はどこだった?といった具合の再編があった。その生保業界が8年ぶりに収入保険料が前年を上回ったという。しかしその中味はちょっと喜んでばかりはいられないものだ。

一つは医療保険。これは外資系が先行していたが、日本勢も急速に代理店を増やして売上を伸ばしていった。審査も入らない医療保険は結構保険料が高く、販売手数料が高めに設定させている。このため、門外漢であっても営業力の強い会社にとってはおいしい商品がラインアップされたことになり、積極的に保険販売に撤することになるわけだ。

もう一つは変額保険。これは銀行窓口販売の増加に負うところが大きい。もちろんアップフロントで多額の手数料が銀行側に落ちるので、銀行も手数料収入のため銀行顧客に積極的に販売している。もちろん手数料は顧客には直接見えないので、そんなに高い手数料を支払っているという感覚は保険加入者にはないだろう。

いずれにしても保険の説明などあまりしていないのが現実だろうし、あとで問題にならないように関係者はお気をつけ下さい。
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