(如月壱拾六日 望) アメリカの買収ファンド動向  

日経によると、米国の買収ファンドが昨年調達した資金総額がITバブル期を上回って過去最高の1176億ドルになったという。個人金融資産で世界の半分を占めるアメリカの投資家から資金が流れ込んでいるわけだ。自国の米株はなかなか上がらないし、金利は上がって債券価格は下落、不動産はバブルが弾けたようだし、ヘッジファンドの成績もイマイチとなれば、買収ファンドのようなプライベート・ファンドのように直近の成績がいいものが人気となっているわけだ。もちろん昨年は日本株も上がったし、米国人投資家の外国株投資も増加した。自己責任の極致だからこそ必死になって投資先を探しているのだろう。
   
さてその買収ファンドだが、巨額の資金を遊ばせておくわけにはいかない。しかし、急激に増加した資金を運用する人的資源がそれと同様には増えてくれない。したがって、新任のファンドマネジャーは手っ取り早い大型案件を高いビットで手に入れようとする。採算を無視する買収ファンドのバブル化である。こういう現象はそう長くは続かないのがこの業界の法則である。あと2,3年したら、買収ファンドの崩壊が始まるだろう。そのとき買収された企業は切り売りされることになるはずだ。再び日本の会社員の悲鳴が聞こえてくる気がする。

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