(弥生壱拾弐日) 入院七日目  

病院の週末というのは静かなものである。昨日までの多くの外来患者さんの姿もなく、見舞いの人がやってきて7階の談話室で入院患者と話をしている。私は病室の有料TVを惜しんで、談話室の広島球場の対東京ヤクルト戦を見ていた。昨日本拠地初勝利をあげたカープだが、本当に点が取れない。ベテラン佐々岡が一安打に抑えているのに何とかしろよと叫びたくなる。なんとか2点を入れて最後はベイルが締めて連勝である。でもこの打線、問題ありだなあ。特に前田の悩みは手にとるようにみえて気の毒。ちょっと順番変えたほうがいいんじゃないの。

午後から愚妻と娘がやってきた。でも娘はちょっと見ただけで早くKFCに行こうと母親の手を引っ張って、私には「バイバイ」の一言だけ。まあ、ちょっと目には単にベットで寝ているだけにみえるせいか、あまり心配もしていないようである。これはややショックだなあ。

読書は「商人」の続きだが、ペースが落ちている。ちょっと疲れが出ているようで早めに就寝。
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(弥生壱拾壱日) 入院六日目  

朝、尿意を催しトイレへ。むむ、違和感あり!お、出た出た、結構大きい石が一個と小片が二個。これで何とか退院できるかな。しかし、前の石は全部で小片が6個あったし、今回は3個だし、まだ残っているのかなあ。月曜日に写真をとるので、それまでできるだけ運動してくださいとの診断なので、迷惑とは思いつつ階段を上がったり下がったり、でもなかなかその後が出ない。ちょっと不安。

土曜日ということで島から家族がやってくる。しかし、私の見舞いというのは口実で子供達はたまにはマックやケンタッキーへ行きたいということのようだ。天気もよくて広島は絶好の花見日和である。病院から見える桜はないので、TVでの花見という寂しいものである。

今回もってきた本は全て読み終えたので、病院の前にある本屋で文庫本を買うことにする。なかなか読みたい本がないが、ふと目にしたのが幸田真音の「商人」。作者にお会いしたことがあるということで、今回購入、とりあえず上巻を読み始める。彼女にしては初の時代物ということだが果たして?
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(弥生壱拾日) 入院五日目  

もう一つの石は残念ながら自力で排出というわけにはいかなかったので、本日夕方4時から衝撃波手術開始ということになった。しかし患者さんの多いこと、石は「たかの橋中央病院」ということで多くの患者さんが来るようで、今日も私の隣に空いていたベットを埋めたにも尿管結石の30代の方だった。

さて二回目ということで要領も分かっていて、膀胱に溜めながら、この前同じ姿勢を長く取っていて足がつったので、ストレッチをマメにしておいたのがよかったのだろうか、約一時間の間全く苦痛することなく手術を終えた。実は腎臓に小さな石が残っているのが分かったので、最後の10分間は仰向けに変わって腎臓部もガガガ!しかし写真をとるとあんまり変わっていないなあ。さらに術後の尿も赤くなく黄色。これはちょっとやばいかもと思いつつ病室に戻る。ちょっと心配だぁ。

本日の読書は岐阜にある未来工業の山田昭男社長の「楽して儲ける」。昨日の永守氏と正反対の論理だが、社員の意識改革という点では変わらない。本当はこの二人をたして割れば最高なのだろうが、それではただの人になるのだろう。
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(弥生九日) 入院四日目  

今日はレントゲンで術後経過をみる。昨日小片が6個ぐらい出たので、二個ある石のうち先頭の一個は完全に出たと思うのだが、写真をみないとこればかりは分からない。

10時に呼び出しがあって写真をとって主治医のもとへ。手術前の写真と見比べながら確認すると、膀胱手前に石が一つだけになっている。これだと自然に出るかもしれないので明日の午前中まで様子を見ましょうとのこと。それならばということで水分を多めにとって、階段を行ったり来たり。でもあまり変化がないなあ。私の場合、腎臓のときもそうだったが、尿管が太いためだろうか、石が動くことでの激痛というのはあまりなかったので、期待していたのだが、明日衝撃波を受けないとダメみたいだなあ。

今日の読書は岩波新書、池田潔の「自由と規律」であり。しかし、この本、発刊以来90刷というのもすごい。あと一冊は、日本電産社長、永守重信氏の「情熱・熱意・執念の経営」(PHP研究所)。世界が選んだ30人のCEOに日本人として唯一選ばれた永守氏の独壇場ともいうべき本である。この社長についていくのはキツイだろうなあ。
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(弥生八日 上弦) 入院三日目  

昨夜からの雨がおさまらず、なかなか石が出ない私のいらいらする気持ちと同じような憂鬱な午前を過ごす。昼前に小用に行くと、うん?違和感があってコトンと尿を採るガラス器に響く音がこれほど軽やかな音だったとは!やった!出たよ〜〜。でもちょっと小さいなあ。小片かなあ。回診の先生に診てもらうと、「二個ある石の片方の一部でしょう。点滴を続けもう少し石が出るのを待ちましょう。」という。焦る私は今すぐレントゲンを撮って貰えないか確認してほしいといったが、あまりX線を浴びるのもどうかという判断で明日まで待ちましょうと云うことになった。

昼から石が出やすいように病院の会談を上り下る。運動で排出を促すという作戦である。その甲斐あって小片が本日全部で六個、何とか一個目の石は完全に出たのではないだろうか。これは明日にならないと分からないのですが、それにしてもこの真っ黒な石、何が原因なのだろうか。

さて本日の読書は塩野七生の「ローマ人物語\」。積読されていた6年前の本である。最近は文庫本が出ているようですが、中味も濃くて塩野氏の思い入れを強く感じる。
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(弥生七日) 入院二日目  

病院の生活は一年半前のヘルニア手術以来ですが、この病院は6時起床の9時半消灯という普段では考えられない生活なのです。昨日の衝撃波手術で身体は痛んでいるようで、ひたすら眠りを貪っていた。しかし、朝晩一回ずつある点滴が辛い。私は肥満なので腕の静脈が肘の関節部と手の甲しか血管が出ていない。この血管注射がナースを困らせるのである。特に経験の浅いナースは悪戦苦闘で血管をさがすのだが、これがなかなか上手くいかない。血管が細くて深いのも原因なのだが、左尿管結石なので右腕にしたほうがいいので、関節部には失敗の跡が痣になるほど針の痕が残っている。まるでヤク中患者のようである。

今日は丸一日何も無いので読書三昧。まずは読みかけの司馬遼太郎「空海の風景」(下)。しかし難しい本である。1200年前も前にこうした思想家がが日本にいたことに驚嘆するばかりだ。
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(弥生六日) 入院初日  

10時が来院予定なので愚妻に送られてフェリーで宇品に向かい、路面電車で鷹野橋へ。入院手続をして病室に入り着替えをおこなって主治医の診断を受ける。レントゲン写真を見ながら他の患者さんの都合もあるので、3時から衝撃波の手術をおこなうとのこと。写真には尿管にはっきりと2個の石が映っている。

しばしベッドで休んでいると予定より15分遅れて呼び出しがあった。大阪の済生会中津病院では点滴をつけ、局部にカテーテルを突っ込まれてなんとも情けない格好で例の御椀型の機械に入ったのだが、ここの機械は全く構造が違うんですよ。2時間前から尿意を我慢して膀胱を膨らませて開閉橋のような形状でしたからドーム上のものを腹に当てて衝撃波をあてるというもの。(もちろん尿管結石の場合はうつ伏せ、腎臓結石は仰向けなのですが)ちょっと高所恐怖症の人はビビリそうです。そこで下から衝撃波を当てるのだが、尿管の位置が見分けにくいのかいろいろ位置を変えるのですが、これが贅肉のついたお腹がよじれで痛くて二度ほど中断、肥満はあきまへん。

これが一時間ぐらい続いたのですが、何となくあたっているような気もするのですが、またダメかなと思いつつ時間だけが過ぎていった。術後の尿はうすい赤色で何とか当っていたようで、レントゲン写真をみながら医師は「割れていますよ」と嬉しいお言葉!しかしよく見るとバラバラになったわけではなく、ひびが入っただけなので些か心配だ。そして明日明後日様子を見ましょうとのこと。まだ一個目がこれなので一週間とはいかないようです。
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