(皐月五日) 前夜祭  

明日が難波での送別会だが、その前に同じ課の人たちと慰労会である。親会社から転出された部長とは、私が難波にきた当時はなかなか波長が合わず、波風も立っていたが、いまは大人の付き合いに終始している。今回の人事に対してのいささか不満をもっておられるようにも思えたが、どうなんだろうか。

道具屋筋を入り込んだ怪しげなホテルの隣の居酒屋が今日の舞台である。確かに味はまあまあなのだが、盛り付けが雑でなんとも食欲に欠けるのが難点だ。なんか気配りにかける店は美味しいものを出されても、美味しく感じられなく、酒量のみ多くなるばかりだ。

明日は本番だけど今日はちょっと飲みすぎ。 
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(皐月四日) 阪神TOB  

昨日は正式赴任日だったが、その日に阪急が阪神に対してのTOBを1株930円でおこなうと発表した。私はなぜか仕事の節目節目で社会的に影響のあることが起こっている。95年には当時いた外資から別の外資に移る面接のため上京した日が、あのオウム真理教の麻原逮捕の日だった。そして今回通勤が阪神に変わったその日にTOBという発表である。何か奇遇を感じる。

さて、そのTOBだが、最近の村上ファンドの軟化状況からTOBに応じる気配が濃厚である。そもそも阪神も阪急もメインバンクは三井住友だし、阪急自身も投資ファンドのプリベチューリヒに大量取得されており、経営統合すればその比率を落とすことが出来るという一石二鳥が可能となる。TOBに必要な2000億という巨額な資金調達もこうした金融機関のバックアップがなければ不可能である。

阪急と阪神の統合は関西圏における対JR戦略だろうが、借金を棒引きにしてもらって、いつの間にか国民財産であった旧国鉄の駅や周辺不動産を「民営化」ということで我がものにしてしまったJRに大きく差をつけられてしまったのは事実である。経済の停滞が続く関西経済にとってパイが大きく伸びることはないし、両社のシナジー効果といっても文化の違いでなかなかすぐに発揮できるものではない。今回の騒動で一番はっきりしているのは、阪神経営陣の杜撰さであり、ベンチがアホやから野球ができへん、という伝統だけは生きていたということだ。
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(皐月参日) 初出勤  

今日が正式赴任日である。朝のバスは便数が少なく6時33分のバスを乗り過ごすと大変なのでこれに乗る。でもこれが始発である。しばらくして阪神西宮駅に着くと、ここから特急で甲子園、尼崎となる。そして駅前から数分歩けば支店につく。たまたま後輩が前を歩いており、通用口の暗証番号を教えてもらって店内へ。すでに数名が来ており支店長は鍵当番と称して6時半には来ているという。

さて朝の会議に出るが前と違って連絡事項に撤しており極めてスムーズに進んでいく。朝から個人攻撃をする輩もおらず、大人の集団という感じである。やっぱりヘッドの人格の差ですかね。この分では仕事はやりやすいかな。

初日とあって事務的なことが多く、パソコンの設定から何種類かの申請書作製があり、その間に前任地の未報告の顧客へ相場連絡も兼ねて電話。お前がうごくならもう止めるからというお客さんだが、なんとか木曜日のアポをとって説得となりそうである。

午後は知り合いの会計士が尼崎にいるので挨拶を兼ねてテクテク。途中組事務所が多い地域を歩くが、気をつけないといけないと肝に銘じながら場所だけは確認しておく。この頭で間違えられると堪りませんから、ははは。

支店に帰ってから席替えをおこなって明日からの準備。そして新しい定期を購入して本日の仕事は終わりである。難波時代の定期代の残額を返さなければならないが、4月の入院もあって短期の定期しか買っていなかったので、残りの現金は財布からどこかへ消えてしまった。T日に返さなければならないのにこりゃ大変だ。
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(皐月弐日) 東京優駿  

普段はあまりギャンブルはやらないし、見ないが、競馬の三大クラシックだけは特別。昨年はディープインパクトという神馬の出現で圧倒されたが、今年は圧倒的人気馬がいなくて群雄割拠状態。関口氏が馬主であり、TV番組のタイアップでも名を馳せているフサイチジャンクも注目されたが、メイショウサムソンが皐月賞続いての2冠達成となった。名騎手だった父が成し遂げられなかったダービージョッキーの称号を今回も残念ながら射止められなかった福永祐一、5度目の栄光は散った武豊などそれぞれの思いがつまった東京優駿だった。

でも私のダービーは1971年のヒカルイマイに尽きる。皐月賞を取ったが、ダービーでは2番人気。そして最後の四コーナーを廻った時は最後尾の大外である。ここから27頭をあっという間に蹴散らしてトップで栄冠を勝ち取った。何て馬だと中学生は驚嘆した。前年のアローかムーティエかと云われた新聞の全面広告を見て以来、競馬に興味を持っていたが、このヒカルイマイだけはその最後が悲哀なだけに思い出してしまうのである。あのハイセイコー人気の二年前の出来事である。
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(皐月壱日 朔) 進路相談  

進路相談といってももちろん50を目の前にした私の話ではなく、次男のこと。私の勤務体系で広島暮らしを余儀なくされた次男もグレもせず、毎日船に乗って宇品から観音まで自転車で通っている。その割にはあまり体型は関係ないようで、親以上に肥満傾向である。

高校も3年になると進路指導が気になるが、本人は心ならずも引越しを余儀なくされたこともあり、神戸に対する愛着が強い。今の状況であれば、広島の大学であれば推薦で間違いなくいけるらしいが、神戸となると学校推薦のルートが限られているようで、他の学科の生徒も含めての推薦となるので、今すぐに確約は出来ないらしい。まあ、大学って入ってからなんぼのもんですから、本人にとってやりたいことをやらせたいと思っています。

そんなことでGW以来帰った広島は梅雨のような天気で、今日は雨足がきつい時もあった。進路指導が終わってからはいつもの行動の繰り返しで、娘のお気に入りレンタルビデオを再延長して、呉経由で島に向かう。雨もようやくあがり、買い物を済ませて実家に着くが、その途中で今回の異動について愚妻といろいろ話す。取り立てて引越しが伴うわけでもなく、生活は変わらないが、これからのことでいろいろと。娘もことし二十歳になり障害者年金を給付される年になる。長男はたぶん来年は社会人、そして次男は大学生。それぞれの人生を歩むわけだが、問題はやはり娘の将来ですわ。
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(卯月廿九日) 歓送迎会  

尼崎で支店長に挨拶した後は、居酒屋チェーンの「さと」で歓送迎会。難波では会議室でばかりだったので些か新鮮か。今度来たのは私一人で、若手が本社に転勤し、店内移動の3人が主賓?である。当然この場合送別会がメインである。ところが、ここでハプニング。この本社行きの若手が同じ支店の中の女性と今秋結婚します宣言をおこなって、私の歓迎会はあっという間にどこかへとんでいって、ちょっとした婚約発表インタビューとなったのである。

この相手の女性が支店では仕事もできるし、後輩の面倒見もいいらしく、彼が東京に行くのでこの秋に転勤を人事部に願い出ているということで、このめでたい席ながら、半分冗談か本気か、考え直したらどうだとの声が圧倒的で、ある女性は彼女が別の店内の男子社員と付き合っていると思っていたらしく、ショックで泣き出す有様で、O君は皆に喜んでもらえると思っていたのに、意外な反響に唖然としていた。

まあ、結婚は当人達の問題だし、外野がどうこうというわけでもないのだから、余程のことがない限り、予定通りなのだろう。とにかくめでたいことですが、彼女、いわゆる芦屋のお嬢様育ちだそうです。

一次会の後は毎度おなじみのカラオケ。元気のいい若手が多い店は楽しいものです。会での私の挨拶はおやじギャグ連発で不興だったようですが、まあめげずに来週から出勤の予定です。ドアツウドアでジャスト30分。楽な通勤になりました。
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(卯月廿八日) 個人情報保護  

社会保険事務所の年金不正免除問題。ポイントは、社会保険庁がどこまで組織的に納付率アップの偽装をしていたのかという点。「もうこれ以上はない」「組織的ではない」と断言していたにもかかわらず、とうとう組織的な偽装工作の事実が浮かび上がってきた。これまで架空申請は、3月に公表された京都、そして大阪、東京、長崎などの都府県で行われていたと発表されていた。しかしさらに三重県と滋賀県の2つの県で、組織的な不正が行なわれていたことが明らかになった。民主党は「年金偽装追及チーム」を発足させ、村瀬長官が「納付率を上げる」ために不正免除を支持したのではないかとしている。

しかし、納付率をあげるために分母を小さくするというのはいかにも姑息な考えだ。しかも個人の所得という極めてセンシティブな情報をフルに活用して偽装しているのは、例の個人情報保護法にも触れるのではないか。

さらに長官の出身の損保ジャパンも不正行為で業務停止命令を受けるとは、悪事はバレるにはあまりにもタイミングが良過ぎる。なにか意図を感じるが、どうだろうか。
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