(水無月八日) 地方の叛乱  

滋賀県で社民党支持の女性候補が当選した。選挙のプロは現職強しということで草の根の動きはマスコミさえも終盤までわからなかった。出口調査での圧倒的な嘉田由紀子氏の優勢で慌てる様が目に浮かんだ。なにせ、自民民主公明という地方選挙の勝利の方程式がかくも見事に崩壊となると、住民というか滋賀県民の民度の高さを思わざるを得ない。とはいえ、50%を割る投票率では民度の高さもあるまいという意見もあるだろう。

琵琶湖という近畿の水がめを持つ滋賀県は環境意識が従来から強い。佐賀や但馬、神戸、静岡など地方空港が疑問視されながら開港または計画されてきたが、滋賀にも「びわこ空港」計画があったはずである。それが頓挫すると新幹線の新駅を作るという公共事業の連鎖を「もったいない」というシンプルな言葉で拒否を訴えた嘉田氏に、困窮する地方財政の不安を募らせる住民の意識がマッチしたとも言える。地方切り捨てという小泉内閣が終焉を見せ始めたこの時期に、次の政権を狙う候補者はこの結果にどう反応するのだろうか。
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(水無月七日 半夏生) フランスの復活  

一次リーグで韓国と引き分けた時は、前回と同じく決勝トーナメントも危ないと思った。ジダン抜きのトーゴ戦で目が覚めたか、スペインが圧倒的に有利かと思われたのに、後半は完全にフランスペース。コンダクター、ジダンが華麗に舞い、ロスタイムのだめ押し点の身体の回転は全盛期を上回るかのようだった。フランスは蘇った。無敵艦隊を破って。

ブラジルに負い目を感じていないフランスにとって、動きの鈍いカナリヤ軍団は鳥かごの中にいたようだった。ジダンのFKになぜか足の止まったブラジル、何が彼らの足を動かさなかったのか。わからない。焦るロナウジーニョのFKもバーのはるか上を通り過ぎた。おい、あのナイキのCMはやっぱり合成だったのか。

結局、ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスと欧州ばかりとなったが、全て旧宗主国である。4年後の南アフリカはどうなるのだろうか。
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(水無月六日) ゲルマン魂  

開幕前の日本戦を見ていたら、今回のドイツは決勝トーナメント進出が精一杯と思っていたが、何の何のタレント揃いのアルゼンチンが守りに入った間隙をぬって同点に追いつき、最後は得意のPK戦で圧勝。さすがにPK戦で負けがない伝統は生きていた。ここがPKに弱いイタリアとの違いで、この両者が決勝進出をかけて戦うのだから、次の試合も楽しみである。

しかし、ドイツのGKレーマンは1998年、2002年とあのカーンとの正GK争いに敗れ、ベンチを暖めていたが、今回は自国での開催という晴れ舞台でピッチに立っている。それまでにカーンとの確執はあったし、憮然とするベンチのカーンの姿にマスコミも絵になるということで、盛んにカットを入れている。しかし、PK戦の前にレーマンに声をかけたカーンは何を云っていたのだろうか。まさか「代わってやろうか」などと言っていたのじゃないだろうが、これも絵になるシーンだった。しかし、ここぞという時のドイツの逞しさはゲルマン魂ということになるのだろう。あのローマ帝国を最後まで苦しめたDNAは次戦でどう現れるのだろうか。

しかし、アルゼンチンは最初から調子が良くて、初めて手強い相手となり、リードして守りに入ったらやられてしまった。惜しいなあ、もう少し見たかったなあ。
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