(水無月廿九日) 親子の対話  

自分の思うように行動している次男と違って、就職活動の長男はいろいろ悩んでいるようである。自分が何をしたいのかまだはっきり判断できないという。そんなの当たり前だ、二十歳そこそこで人生がわかるはずがないだろう。結構優しくて自己主張が弱い長男が就職活動で苦労しているのは、はたから見ても分かるが、自分の仕事を見つけることなんだから、どこかでお前にいいところを見ている人がいるはずだ。一社目ですぐ内定を受けて、余裕たっぷりで残りの学生生活をおくるのもいいが、10社20社と世間の波をくぐりぬけた者は、それなりに自分に自信ができるものだ。

父さんは、妹が障害者で相手の痛みが分からず怪我をさせた時、被害者の親から私の娘に云われた言葉に腹を立て、「僕が文句を言いにいく」と言ったときは、この娘にこの兄がいて本当に良かったと思った。障害者の妹でもかばってやるといったお前を私は誇りに思っている。就職活動も自分のプライドを持って戦ってほしいものである。

そんな話を久しぶりに長男としたら、夜に愚息から愚妻に電話があって、久しぶりに父さんと話が出来てよかったといってきたらしい。愚妻も詳細は聞かないし、こちらも話すほどでもない。ただ親だから心配しているだけだ。
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(水無月廿八日 大暑) 見送り  

慌しく帰り支度をする次男坊。明日教師と保護者、そして本人との三社会談で進路相談があるためである。先週私が広島を往復した時は三連休とあって、新大阪駅は人で溢れていたが、今日は普段の休日といった雰囲気で、今にも雨が降りそうな天気の悪さもあって人では少ないようだ。お土産売り場で吉本芸人のキーホルダーを買って嬉しそうにしている次男。よく考えれば、広島からの新幹線、新大阪西ノ宮間、そして昨日の住吉から六甲ライナーと電車に乗るのは1年ぶりなのである。まあ、広島は路面電車ですからなあ。

12時前の「のぞみ」に乗って弁当も買って意気揚揚と指定席へ。満足げなその顔を見て、こちらもほっとする。午後の「たかじんのそこまで・・・」を見るために、西ノ宮まで引き返す。長男のための食糧を駅前のスーパーで買って家路に向かう。ビールを飲みながらTVを見るが、証券を株屋呼ばわりするのはなんとも感じないが、国有化された経営者の一員に云われるのも、ちと癪に障るかな、ははは。終われば酔いが廻ってZZZだ! 
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(水無月廿七日 八専始) オープンキャンパス  

次男が昨日から来ている。私の都合で広島暮らしを余儀なくされ、文句も云わず早や高校三年生で来年は入試である。本人は神戸への憧れがあって、愚妻が広島の大学を打診しても全く意に介せず、ひたすら神戸の大学を夢見ている。実は去年も六甲アイランドにあるキャンパスを見に行った。海に面した白いキャンパスの新設校だが、北を目をやると六甲の山並みが綺麗で、本人は既にキャンパス生活を夢見ていたのではないだろうか。

今日は正式なオープンキャンパスで12時から始まるのだが、家では昼頃まで休みは寝ているのに8時には起きてきた。やっぱり気合が張っているのかな。朝御飯を思い切り食べてやる気満々だ。(^0^)JR西ノ宮から住吉で六甲ライナーに乗換えるんだよと教えて送り出す。関西は久しぶりの青空で暑くなりそうだが、九州地方は豪雨で大変のようだ。

ということで本日は溜まった洗濯物の片付けや買い物など主夫業に専念である。次男は鰻好きで明日が土用の丑ということで、ボリューム重視のものをゲットして買い物を済ます。夕方にはちょっと連絡して帰ってきた。半日大学生になった気分で実に楽しそうな顔をしている。あとは頑張ってほしいものだ。
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(水無月廿六日) 格差社会  

最近この言葉ほど使われる言葉はない。格差がなければ人間としての向上はないし努力もない。そうした一般的な格差社会という言葉よりも実態を知る必要がある。

今日の日経によると、経済協力開発機構(OECD)は日本の経済政策に対する提言をまとめた対日経済審査報告を発表した。この中で「日本は貧困層の割合が最も高い国の一つになった」と経済格差の拡大に懸念を表明、企業が非正社員より正社員を増やしやすくする政策を打ち出すべきだと見解を示している。
    
世界から見て日本は従来、所得の不平等度が少ない社会とされていた。ところが今回の6章の報告書中、一つの章が「格差問題」に充てられているのである。所得格差が拡大しているその理由として、日本は解雇に関する法制が未整備で、正社員の解雇が困難としている。正規雇用への保護が手厚すぎるために、企業は非正規雇用への依存を強める結果となり、パート・アルバイトだけでなく、請負などの所得の低い非正規雇用者を増大させて所得格差が拡大している。

非正規雇用の拡大というと、今も昔も共稼ぎ世帯のパートのおばちゃんが主体だったはずだが、今はフリーターと母子家庭が日本の格差の原因になっているのである。OECDによると、日本は子供がいる世帯の貧困率が異常に高いという。これも両親がいる世帯は10%を占めるだけで、残りがシングルペアレントだという。このシングルペアレントが子供を養うために働きに出ても、給料の安いパートしか得られず、生活の実態は生活保護を受けたほうがまだましという現実がある。秋田の例の母子家庭が典型かもしれない。それに比べて、痴呆症の母親の面倒を見るために会社を辞め、失業手当があるということで生活保護も受けられなく、その介護で疲れ果て母親を殺してしまうという京都の事件の判決で、裁判官が指摘したような行政の不備が目立つのである。
 
「格差社会になっていない」と政府首脳は語るが、実態は行政の怠慢が助長しているということを隠匿してはいないのか。
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(水無月廿五日 土用) 天皇の聖断  

天皇というのはこの国にとってはただの個人でない。天皇陛下万歳といって戦地に散った英霊も天皇を心の底では恨んでいたというよりも、そういう教育というか思想を当たり前とした体制を、自分が死んだ後は繰り返してほしくないと思ったのではないだろうか。

天皇自らの英断というのは、2.26事件と敗戦である。確かに開戦阻止できなかった責任問題は全くないというのは異論があるだろう。しかし、今回明らかにされた富田メモは歴史的にも貴重なものであるし、天皇はなぜ靖国に参拝しなくなったかを明確にさせたものである。当事者はこのような形で公にされることは予想もしなかっただろうが、公の存在としての天皇の心は大きい。

しかし、このスクープが日経だったというのが笑わせる。他の一般紙は後追い記事でおおわらわだ。日経も例のインサイダー事件で今日にも司直の手が入るといわれているだけに、世間の目をかわすという「聖断」もあったのではないか。
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(水無月廿四日) 逆やまびこ現象  

元ソニーの丸山茂雄氏のブログで「逆やまびこ現象」というものが紹介されている。

<静かな山道を歩いていて見晴らしのいい場所に到達すると、登山者は「ヤッホー!」と大声で叫びます。その声はほんの1〜2秒後に反対側の斜面から反射してきて、かすかに「ヤッホー!」という自分の声が戻ってくる「やまびこ」現象を誰もが知っています。「ヤッホー!」と叫んだら10倍以上の大音量で「ヤッホー!」という声が戻ってきて、叫んだ登山者がビックリしてコケルというのはよくある古典的TVギャグです。反射した「ヤッホー!」が大音量で戻ってきて「ビックリ」するのが正常で、だからこそ「ギャグ」になるのですが、それを当然のことのように感じたら「異常」であり「悲劇」になってしまいます。「逆やまびこ現象」あるいは「逆やまびこ効果」というのは「ヤッホー!」という戻ってきた声が本来は減衰していなければおかしいと思わなければならないにもかかわらず、増大して戻ってきても変だなと考えずに当然だと思ってしまう現象を指します。>

ワールドカップの日本代表がこの典型だと丸山さんはおっしゃっているが、私もその通りだと思う。決勝トーナメントには進出できると周りから煽てられると、自分の実力を見失ってしまったのはまさしく逆やまびこ現象である。経済界でもこの手の話はよくある。自社ではあまり自信がないがマスコミがえらく取り上げられて、有頂天になって拡大路線に走るとあっという間に凋落につながっていく。自分の足元を失うというのは怖いものである。

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(水無月廿参日 下弦) 梅雨末期  

昨日からの雨が止まない。株式相場も鬱陶しい日々が続いており、本日は400円安とここも土砂降りだ。三連休だったから記憶が止まっているかもしれないが、先週からの下げは1000円を超えている。先行き暗いなあ。

所詮外国人頼みの相場だし、個人投資家は今日のソフトバンクの2000円割れが象徴されるように追証の嵐になっているようだ。これでは先行きに明るさがもてないし、新興市場の多くの銘柄がここ最近業績の下方修正となり、余計投げに拍車をかけている。

いやな雨も時期が過ぎれば熱い夏がやってくるのは自然の摂理だが、兜町は自然治癒と簡単にいかないだろう。鬱陶しいのは天気だけではない。
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