(水無月九日 上弦) ナカタの日  

ブラジル戦でピッチで一人横になっていたのは、やはり引退への自分として納得できるかとの思いの確認だったようだ。29歳という若さを惜しむ声が多いが、人それぞれの人生だし、高校卒業してプロの世界に入り、それなりの実績をあげてきたのだから、もういいだろう。彼の頭のよさはイタリア語を自在にこなすのをみてつくづく感心した。天才は自分のレベルで物事を判断しがちで、それについて来れない輩に対して失望するというのは、よくあることであり当たり前のことだろう。凡人がどうこう言う問題でもないだろう。

しかし、私はこのナカタの引退という情報発信がネット上でおこなわれたことに改めて注目したい。こういう引退とかイベントは、普通記者会見という一部マスコミの特権を通じてしか行なわれてこなかった。

《本日、私、宇多田ヒカルは、紀里谷和明と入籍しました》とネット上で宇多田が結婚を発表したのは約3年前のことだ。芸能人やスポーツ選手の結婚、離婚そして引退は、しばらくの間漏れて暴露されるものだった。それが今は自らが発表するようになった。本人が詳しく説明しているのだから、芸能専門記者の介在はもはや必要ないのだが、既得権として記者会見を要求している。だから、あの記者会見がおこなわれるホテルの会見場などは要求する記者が払うべきものだろうだ、結局は芸能人側が払っているのだろう。

話したくないことを(ナカタの場合もネットで彼の言葉を読めば、自分たちの実力を100%出す術を知らなかったこと、それにどうにか気づいてもらおうと俺なりに4年間やってきたが、メンバーには伝えることができなかったというが、これを素直に読めば、他の代表選手はアホばっかりということになる。)話したくない形で尋ねられても仕方がないということだろう。これからはこうした情報発信はネットでおこなわれることになるのだろう。ここにもいわゆる仲介業者の危機があるのである。
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