(文月廿日) 夏休み終了  

あっという間の九日間だった。しかし、この休み中は気の狂いそうな暑さだった。午前中に島でお墓参りをするが、すでに汗びっしょり。慌ててシャワーをあびて着替えをして、宇品行きの高速艇に乗り込む。お盆休みとあって市内に遊びにいく連中は少なく、宇品港では能美行きの乗客が長い列をなしていた。フェリー乗り場ではそれまでに見たことのないような車の洪水だ。まあ、盆と正月に稼がないと船会社は儲からないしね。

路面電車で広島駅に着くと、御座候を買うのが目的の娘は「バイバイ」とあらぬ方向を向いて手を控えめに振っている。「一緒に帰ろうか」というと「ずっとここ」の一点張り。これには愚妻と顔を見合わせて苦笑い。どんなに騒いでも誰からも文句は云われないし、自分のやりたいことをやれる環境が彼女には最高なのかもしれない。何のストレスもないしね。そういう生き方を俺もしたいよと思いつつ、新幹線に乗り込む。この時期の上り電車はガラガラで楽チン楽チン。しかし、新大阪で降りるとあの名高い大阪の暑さが身体中を襲ってくる。ほんと気が狂いそうな暑さだ。
0




AutoPage最新お知らせ