(長月参日) カウンターから日本が見える  

伊藤洋一著 新潮新書

副題は「板前文化論の冒険」である。伊藤さんとは東京時代に時々お会いしたことがあるが、いつも飲食の時だった。いい店をご存知で私もその後利用させてもらっている「石頭楼」などが記憶に残っている。最近大阪に仕事でよく来ているようで、本書も大阪新町発祥の「浜作」が日本独特のカウンターで食事という文化を作り出したと紹介している。

大阪市西区新町というのは昔は花街であり、船場にも近いことから、旦那衆がお客としてきていたようだ。しかし、その歴史はまだ100年も経っていないという。この関西割烹が東京に進出した機会は、あの関東大震災だった。それまで東京は寿司と天ぷら以外には美味いものがなかった。そこで美味いものの宝庫だった大阪の料理人が一斉に進出したようだ。

確かに目の前で鋭い包丁を並べ料理する様は、安全な国でなければ成り立たない話だし、座敷で食べると違って食事に楽しみが増えるというものだ。人それぞれ自分の好きな店があると思うが、その日仕入れたいい素材で美味い食事を出してくれる、ここ尼崎の「一創」が私の今のお気に入りである。 
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(長月弐日 霜降) you got a friend  

アンコールは彼女らしい曲だった。曽根崎新地の三井ガーデンホテル大阪堂島の1Fに「Mister Kelly’s」で西眞起代さんがデビューというので、仕事を終えた後、急いで駆けつけた次第。ちょうど一回目のステージが終わった時で、久しぶりだったが、2回目を前にしてちょっと余裕も感じられた。

ちょっとJAZZでも聴きに行く?となるとまわりにそういう人間はあまりいないので(笑)一人で出かけたが、テーブルはほとんど満席で彼女もやりがいがあったのではないだろうか。他の方はステージの間に食事をしているが、行儀の悪い私は飲みながら彼女の歌を聴く。生ハムとチーズ、そしてイベリコ豚のステーキをワインで食しながら、JAZZなんて結構私にあっているしね、ははは。

ところで、彼女がイーグルスの曲を歌ってくれたのにはちょっと感激。ピアノとベース、ドラムでなかなかよかったですよ。私はあまりJAZZには詳しくないので、知っている曲が少なくて心配していたが、彼女なりに選曲してくれたみたいで、一生懸命な彼女の仕事振りをそのまま反映していた。

ハーフボトルを飲み干していい気持ちでキーボードをたたいているので、少々支離滅裂になりそうだ。I had a good time.

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(長月壱日 朔) 日本シリーズ  

プロ野球の視聴率が低下傾向なのは読売が弱いからといってしまえばそれまでだが、生活が多様化するなか、一つのスポーツがずっと人気を誇ることは不可能である。さらに見せる選手、すなわちスター選手がいないとなかなか盛り上がらない。おばさん顔だらけで花がなかった女子プロゴルフ界も、宮里藍というスターが出てくれば、続々と花のある選手が出てきて、いまやLPGAのトーナメントチケットは高嶺の花である。また、甲子園も人気に翳りが出ているといわれても、今年のように斎藤、田中というスターが出てくれば、ファンは球場に足を運び、マスコミは彼らを追いかけるのである。

イチローや松井がMLBに行ってしまったのは日本のプロ野球ファンとしては残念なことだろうが、彼らがプレーヤーとして常に上を目指したいという願望があれば、それは向上心という人間本来の発露である。それを邪魔しようとは誰も思わないだろうし、彼らの活躍を祈るという単純な思いしかないだろう。だからイチローが弱小チームでなかなかワールドシリーズに出られないとか、松井が骨折で今シーズンを棒にふったというのは残念でならない。

今回の日本シリーズは札幌と名古屋という戦いである。しかし、この両方のファンの熱さはあの阪神にも勝るとも劣らない。相手の攻撃時にこれだけ静かな試合はないだろう。(今は阪神が往年の読売であり、全国区になっているのである。)確かに視聴率的には取れないかもしれないが、視聴率なんてほんの数百人の気まぐれで何とでもなるものである。(不正はあきませんよ。)本当の人気というのは今では口コミではないだろうか。この口コミというのはウェブを通じてということもあるだろう。いずれにしても大新聞やTV局の流す情報だけを信じていると、世の中の真実が見えてこなくなることだけははっきりしている。結構面白いじゃないか、今年のシリーズは。去年はひどかったしね。忘れましたか?
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(葉月参拾日) 我関せず  

金曜日の日経夕刊一面「あすへの話題」で、俳優の児玉清氏の「我関せず人間」というコラムがあった。読むにつれて、そうそう、こういう人間いるなあ、と自分にも覚えがあることに気付く。車の右左折のシグナルをしなくて、急に曲がる奴が最近多いのは気になっていたが、電車の改札口やエスカレーターの出口でたむろしている人も多いが、特にエスカレーターの出口で立ち止まるのだけはやめて欲しい。いつか事故が起こりそうだ。

最近は他人の目を意識しない人間が増えてきたということだろう。つまり羞恥心が欠如しているのである。我儘を「個性」といわせるアホな評論家が多いことは情けないばかりだ。取り返しのつかないことと、取るに足りないことの区別がつかない人間が多くなったのは、やはり親の躾の問題だろう。学校教育が問題とされるケースが多いが、学校とは集団教育の場であり、ここの躾は当然親の責任である。自分で判断できない親は子供との距離を同等に、などというが、やはり子供が自立するまでは上下関係であるべきで、その方が問題が少ないはずである。

日本の教育問題は専門家といわれる人が、自分のことは棚に上げて机上の空論を重ねていった結果、迷路に入ってしまった。教育熱心な家庭で親子関係が崩壊しているケースはよくあることである。実践なき理論ほど空しいものはない。
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(葉月廿九日 土用) 鴨鍋  

前の支店で一緒に仕事をしていた女性から、鴨鍋が食べたいんですよ、といわれたのは少し前だった。それではということで前の支店二人を誘って大林ビルの南にある「更科」という蕎麦屋に向かう。以前にも紹介したが、ここの名物は「鴨なんば」である。そのジューシーな肉はいつ来ても美味しいが、寒くなると鴨鍋をしてくれるのである。

午後の仕事でちょっとしたアクシデントがあったので、少々焦り気味だったが、なんとか約束の7時に間に合った。昨年は私達だけだったが、今日は10名ぐらいの団体さんが先に始めていた。メインが鴨なので、ビールを飲めば、すぐ鍋の始まりである。もも肉をベースにして野菜をいれるのだが、それとは別に、しゃぶしゃぶ用の鴨もあって、これがまた美味い。

懐かしい仕事の話になるが、今の私の立場に同情されても何も変わらないので、そこはさらりと流す。同席しているN君は最近体調を崩して、下血が止まらない時もあったようだが、今日のように少しビールに手をつけられるようであれば、問題ないようだ。でも検査をしたのが、済生会中津病院というので、安心は出来ないよと脅かす。(笑)

久しぶりに会うものと食事をするのは、先週の東京の時も一緒だが、日頃のストレスを解消するにはもってこいである。人間一人ではなかなか楽しい時間を過ごすのは難しいものである。
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(葉月廿八日) マスコミの腐敗  

指定確認検査機関イーホームズ(東京)の架空増資をして検査機関の指定を受けたとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪に問われた同社社長、藤田東吾被告(45)の判決公判が18日、東京地裁であり、青柳勤裁判長は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。

今日の朝刊にはおおよそこのような記事がなされていただろう。東京新聞を除いては。この裁判後、藤田氏は記者会見で「爆弾告発」をした。「アパグループの物件でも偽装が行われた」。藤田被告は激高した口調で、国や捜査当局を「耐震偽装を隠ぺいするために私を逮捕した」と批判、マスコミに真実を追及するよう訴えたのである。あの派手なおばちゃん社長で有名なアパグループだが、安倍晋三首相とは浅からぬ関係である。なにやらきな臭さが漂ってこないか。こんな絶好の材料があるのに、大新聞は完全に藤田氏の発言を無視した。どうなっているんだ、日本のマスコミは。お抱え新聞なんか、社会主義国のやることだぜ。
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(葉月廿七日)  Saigon Paris Garden  

阪急芦屋川駅近くの「SAIGON★SAIGON」の支店として2003年に開店したのが阪神芦屋駅に近い、ここSaigon Paris Gardenである。支店の女性社員が来月結婚して東京勤務となるので、送別会を兼ねた食事会である。たまたま本社から商品部の人も来ていたので、彼も結構この店がお気に入りなのでジョインすることになった。ビールはもちろんベトナムものなのだが、これはちょっと甘いかなあ。この後はベトナム版焼酎「NEP MOI」を皆で飲みあう。最初はいい気持ちで呑んでいたが、これはあとできそう。出てくるベトナム料理は美味しいが、生春巻はともかく、炒め物をオーダーしたせいか段々胃が重くなる。明日が心配である。(笑)
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