(長月壱日 朔) 日本シリーズ  

プロ野球の視聴率が低下傾向なのは読売が弱いからといってしまえばそれまでだが、生活が多様化するなか、一つのスポーツがずっと人気を誇ることは不可能である。さらに見せる選手、すなわちスター選手がいないとなかなか盛り上がらない。おばさん顔だらけで花がなかった女子プロゴルフ界も、宮里藍というスターが出てくれば、続々と花のある選手が出てきて、いまやLPGAのトーナメントチケットは高嶺の花である。また、甲子園も人気に翳りが出ているといわれても、今年のように斎藤、田中というスターが出てくれば、ファンは球場に足を運び、マスコミは彼らを追いかけるのである。

イチローや松井がMLBに行ってしまったのは日本のプロ野球ファンとしては残念なことだろうが、彼らがプレーヤーとして常に上を目指したいという願望があれば、それは向上心という人間本来の発露である。それを邪魔しようとは誰も思わないだろうし、彼らの活躍を祈るという単純な思いしかないだろう。だからイチローが弱小チームでなかなかワールドシリーズに出られないとか、松井が骨折で今シーズンを棒にふったというのは残念でならない。

今回の日本シリーズは札幌と名古屋という戦いである。しかし、この両方のファンの熱さはあの阪神にも勝るとも劣らない。相手の攻撃時にこれだけ静かな試合はないだろう。(今は阪神が往年の読売であり、全国区になっているのである。)確かに視聴率的には取れないかもしれないが、視聴率なんてほんの数百人の気まぐれで何とでもなるものである。(不正はあきませんよ。)本当の人気というのは今では口コミではないだろうか。この口コミというのはウェブを通じてということもあるだろう。いずれにしても大新聞やTV局の流す情報だけを信じていると、世の中の真実が見えてこなくなることだけははっきりしている。結構面白いじゃないか、今年のシリーズは。去年はひどかったしね。忘れましたか?
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