(長月五日) Enjoy Shinjo  

新庄が3年前にMLBから帰って来て、これからはメジャーでもセ・リーグでもない、パ・リーグです。と言ったのが昨日のように思い出す。しかし、なんて運のいい奴なんだ、新庄は。一年目にあと一歩でプレーオフ第二ステージに進めなかった。今年は2強と言われたホークスとライオンズに隠れるかたちで、終盤圧倒的な勢いでパ・リーグを制したその力は、不利と言われた日本シリーズでも札幌ドームを埋めた4万人以上のファンが後押しした。地元を応援するという極めて単純な感情を爆発した北海道の人たちが、ファイターズを日本一の座につかせたのである。

野球が読売で廻っていた時代は終わった。それがわからないマスコミ人があまりにも多いことは時代錯誤の典型である。あとは企業色が静かに後退することを願うだけだ。企業の宣伝媒介という立場は今のプロ野球にはない。阪神といっても大阪と神戸を表す地域名としてあるだけで、電鉄会社をファンは応援しているわけではない。地域一体が事業の成功の源なのである。つまりは公共財としての集団なのである。

しかし、落合中日は圧倒的に強かった西本阪急を思い出す。勝負にこだわり、プロ好みの選手に恵まれていることなど、何となくあの時代を彷彿させる。この先、阪神とセ・リーグの覇権を争い続けることになるのだろうが、日本一には縁がないという星のもとに生まれたのかもしれない。

でも今年も野球は面白かったということだ。ドラマがあったし、読売の時代は終わったのだから、親会社もこの時期で拡販としても役目を終えて、独立させればいいのではないか。
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