(長月壱拾日) アルジャジーラ  

対アフガニスタン戦争の時、あのウサマ・ビンラディンの独占映像を流し続け知名度をあっという間に上げた放送局が開局10年を迎えたという。この放送局があるのは中東カタールの首都ドーハである。ドーハといえば1993年10月28日のあの「ドーハの悲劇」をすぐ思い出す。その日私は長崎に出張していて、あのTV中継はテレビ東京が担当していたので、長崎では確かTVのLIVEがなく、ラジオで聞いていた。ロスタイムでコーナーキックから同点ゴールを決められた瞬間は忘れられない。あとでスポーツニュースをみて立ち上がれないラモスとピッチの外で頭を抱え込んだ中山の姿が印象的だった。

そのカタールは政党も議会も選挙もない国である。しかし、産油国で一人当たりのGDPは36000ドルもあり、イラクの40倍もの富裕国である。このカタール政府が中東における近代的な放送局を求めて、CNNやBBCから人材を引き抜いて設立したのが、このアルジャジーラである。そもそもカタールは米国に基地を提供している親米国家であるが、アルジャジーラの放送が世界各国から反感を買うたびに視聴者が増え、収益が増大するという構造になってしまった。

そもそもアメリカのマスコミはイラクの悲惨な状態を伝えることはない。というわけでアルジャジーラの映像が貴重なものとなっているのは事実なのだが、最大の欠陥もある。アルジャジーラは地元カタールのニュースは無い。つまり国内のことにかかわるのはタブーなのである。
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