(長月壱拾六日) 広島じゃけんのう  

読売のチーム編成を各チームの4番ばっかり集めてとか、あれが欲しい、これが欲しいというのはおかしいと言っていたのは阪神ファンだったような気がするが、広島ファンにとっては「お前の方こそ、銭で引き抜きやがって」と文句を云いたいぐらいだった。金本、シーツと主軸は全て元広島。挙句にカープの至宝、黒田は当然大阪出身で満員のスタジアムで投げたいのだから相思相愛だとか、ついでにセカンドを補うために東出もなどという大阪のスポーツ新聞を見るとムカムカしていたが、今日の黒田の残留声明ほど久しぶりに気持ちのいいものはなかった。

確かにカープは金がないし、読売戦というドル箱だった放映権の急落で球団の台所は厳しい。広島市民球場はなかなか満員にならないし、たまにある中継でも画面ではライトスタンドは確かに熱いが、三塁側など往年の川崎球場並である。でもファンが今シーズンの黒田の最終登板先月16日に示したパフォーマンスは、彼の心を動かしたのだ。「カープ相手に市民球場で投げる自分を想像できなかった」という彼のコメントに感謝したい。

パリーグを見れば、札幌、仙台、千葉、福岡と地方は元気だし(まあ千葉もねえ)セリーグは名古屋と西宮は相変わらず盛況である。今の球場は騒ぎに行く奴しか行かないというのも分かるし、甲子園球場の喧騒振りは関西人のストレス解消の場と化している。週末からの日米野球のあの打球音や捕手のミットに決まるあの音はオールドファンの待ち望んでいた風景である。

最初から最後までワーワーと五月蝿いのはちょっとキツイ。間という大切な時間が過ぎていくのを楽しみに広島球場へいかんかいのう。
0




AutoPage最新お知らせ