(霜月壱拾四日) 箱根駅伝  

いつからだろうか、単なる関東地区の正月の時間つぶしの学生の駅伝が脚光を浴びるようになったのは。やはり、日テレがLIVEを始めたことが大きいか。

正月のんびりTVを見ている者にとって、ちんたらバラエティーを見るよりも、必死の形相で力走する選手にはリアルさがある。少し前のように、故障を起こして襷がつなげなくなると、アナウンサーはここぞとばかり声を荒げる。そんな卑猥さが嫌になり、最近はあまり熱心には見ない。そもそもスポーツとはTVで見るよりも現場で見るほうがはるかに迫力がある。しかし、マラソンや駅伝は違う。彼らのスピードは考えている以上に早いことに驚くだろう。でも人垣の後ろからは彼らを見ることはなかなか困難だし、あっという間に過ぎていく。全体としての駅伝やマラソンはTVの目で見るに限るのだ。

そのTV効果で全国の高校生ランナーは関東の有力大学を目指し、正月の箱根を目指すのである。しかし、その距離、コースを見てもこのレースで選手生命を絶つものも少なくない。夏の甲子園と同じである。そもそも各大学に駅伝部が存在するわけではない。陸上競技部の一部の選手がこの大会のために参加しているに過ぎない。元々は中距離が得意な選手が無理に長距離を走らされる犠牲は大きいのではないか。

しかし、その駅伝の選手が世界的に活躍しているかというと、これが全くダメ。最近の日本の男子マラソン最高記録はいくらで、誰が樹立したかなど、ほとんどの人が興味を失っている。男子ゴルフと同じで先が見え始めると世間は冷たくなる。駅伝が日本の長距離をダメにしているという外野の声に関係者はどう答える?
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