(睦月参日) TOB  金融

最近は毎日がM&Aである。先週末の大丸と松坂屋の百貨店統合や例のビール業界、さらにはアメリカのクライスラーをめぐる世界的な買収報道を見ると加熱そのものである。そして今日は日産の子会社だった!日産ディーゼルがあのボルボの日本子会社にTOBをかけられるらしい。一応昨日の引値の100円上という話だ。一般的にこうなれば保有株主は美味しい思いをしていると言うのが通念だろう。しかし、ちょっと待て!

実はこの会社、2005年12月に一般公募で6000万株の増資を行っているのだ。しかも公募価格は824円、調達は約500億円である。そして今日の引け値はストップ高で520円である。さらにボルボの提示価格は540円、日産ディーゼルの経営陣はこの価格を了承してTOBは決議されるようだ。一年三ヶ月でのこの経営陣の背任的な行為にマスコミは声を上げないのはなぜだろうか。

一般投資家の期待を裏切るばかりでなく、敵前逃亡のような経営陣の敗走を株主はただ見守るしかないのだろうか。これで今の経営陣が退職に伴う多額の報酬を受け取るようなことがあれば、上場廃止となって持っていくところのなくなる株主の無念を考えると、やはりこの資本の論理はおかしいとしかいえない。過去のことに目をつぶると言うのは餓鬼でも出来ることである。

主幹事も主幹事である。自分たちはOAの部分を上手く逃げ切ったのかも知れないが、残された株主の恨みを感じないのだろうか、M証券さん。
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