(睦月廿壱日) 若武者  スポーツ

萩原という名の関取の相撲を生で見たことがある。十両の時だったか、ぎらぎらした目が印象的だった。大阪で行われる春場所の全関取70人のうち、大学出身者は26人、朝青龍など外国人関取は16人、合わせて42人で全体の6割を占める二大派閥になっている。したがって、萩原、現在の四股名「稀勢の里」は今時珍しい中卒のたたき上げである。類い稀な勢いというところから四股名はつけられた。里は部屋の主からである。部屋は鳴門部屋。元横綱「隆の里」が師匠である。あの大横綱千代の富士のライバルで、糖尿病を克服し、遅咲きの横綱として「おしん横綱」といわれた師匠は厳しい。稀勢の里に対する姿勢は期待の裏返しでもある。

しかし、入幕までの快進撃と比べてここ一年の伸び悩みはファンとしてはイライラの連続である。毎場所千秋楽で勝ち越し相撲を取り続け、何とか三役を維持してきたが、上の星取りで関脇に上がれず、初場所では安馬に相撲で勝って勝負に負けて久しぶりの負け越し、平幕降格である。しかし、昨年の九州場所で朝青龍が立会いのけたぐりで稀勢の里で破ったことで、世間の非難をあびた。秋場所で両回しを引かれて堂々と寄り倒され、稀勢の里の若さとパワーを恐れたのだろう。それだけの素材を秘めた若武者の出直しは浪速から始まる。まだ、二十歳である。若さはいいものだ、チャレンジできる。
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(睦月廿日) 上司の犯罪  金融

先日平成電電の大掛かりな詐欺事件で元社長佐藤賢治容疑者と子会社のシステム会社元社長熊本徳夫容疑者が逮捕された。この二人を含めた5人が400億円を超えるといわれる巨額詐欺事件の主人公であるが、この子会社社長熊本は私の元上司である。

彼は福岡の西南学院大学を卒業後、山一證券に入社。国内営業のあと国際部に異動し確かアメリカ勤務だったはずである。その後の経過は知らなかったが、私が欧州系証券会社に在籍していたとき、前任者を追い出して日本株のヘッドとしてやってきたのである。その前は確か当時のスミスバーニー証券だったはずである。結構いい年収でMDとしてきたが、浦安に住んでいて日比谷の富国生命ビルの地下に駐車場を確保していた。英語が堪能で、彼の上司のドイツ人の結構お気に入りのMDだったのである。

当時は前年長銀が破綻するなど金融不安の真っ只中で、その会社も次第にリストラのスピードを速めていた。株式委託手数料が完全自由化になるのに、委託だけで日本株営業をするという先行きの暗さで、私は失望しており、さっさと辞めて関西の家族の下に帰ろうとしたが、何かの縁で当時の邦銀系証券に転職することができ、現在に至っているのである。

熊本容疑者も最後はその会社をやめ(たぶんたっぷりもらったのかな)地元福岡の筋をたどったのか、福岡出身の佐藤容疑者と知り合い、あの平成電電の集金システムを作ったらしい。しかし、当時は日経新聞に大々的に宣伝し、年利10%を謳っていただけに、広告主の依頼とはいえ、公序良俗に反するこの集金システムを記載したことに対して、大新聞は全く反省の色はない。東京に居る時のまだ集金システムが本格化する前に、八重洲の喫茶店で会ったのが最後だった。小柄だかクールで熱っぽく話していたが、あの勢いで話を大きくして、自由自在にカネを操っていたようだ。最近は平成電電破綻から債権者に追いかけられて逃げ回っていたようだが、今回逮捕になったようだ。しかし、檻のなかで命の保障があることが彼には幸せなのかもしれない。

しかし、今回の事件で一番傷つくのは家族である。子供が事件を起こしたときもそうだが、家族が事件を起こしたあとの悲劇は筆舌に尽くしがたい。この悲惨さを十分わかっていれば犯罪に染まることはないが、それよりも前に楽してカネが自分の周りに集まってくることの快感には勝てない人間の醜さがそこにはある。
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(睦月壱拾九日) くたばれ!社会保険庁  

愚息が学生なので国民年金の支払い猶予を申請したのが16年6月。4月からは3年目に入るので、この3月までに収めないと4月から収める保険料が上がりますよと通告してきたのが1月末だったかな。返信用の封筒もない相変わらずの役所仕事に腹を立てながら、先日問い合わせたのだが、要領を得ないので今日仕事の合間に保険事務所を訪れる。わかったことはいい加減な役所であることだけだった。

まず最初に郵便物をなくしたので送られてきたものを再度見せて欲しい。答え・・・何も送っていません。はあ?なめとんのか。思わず語気が荒くなる。窓口のおばはんは必死になって抗弁するが、もう一度調べろと厳命。これこれの書類を送っていました。というが誤りの言葉は全くなし。おまえ、ええかげんにせえよ。

それで詳しく説明しろというと、つまり、3月末までに平成16年度つまり10ヶ月分を支払わないと、4月からの支払いが割高になりますとの一点張り。ちょっと待ってくれよ。通知したのがおよそ2月上旬だから3月までは2ヶ月、その間に当方は10ヶ月、4月生まれは12ヶ月分を支払いますかということだ。おいおい、そんな期限の迫った話は、たとえば来年4月から、支払う年金金額が割高になるので、今年の4月から来年の三月までに支払っておきませんかというのが当たり前ではないか。全く役所仕事の典型で、相手つまり支払者のことなど何も考えていない。

書類を送ってきたのに送っていないと強弁し、猶予の支払は理不尽な方法を求めるなど、この役所はいらない!それでもって豪華な施設と大勢の役人が税金を食い物にしている。早くなくせよ、こんな役所!
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(睦月壱拾八日) 発展途上国の政策操縦  金融

中国の第10期全国人民代表大会(全人代)で、外国企業の税制優遇を廃止する企業所得税法案や私有財産保護を強化する物権法案を採択した。中国の法人税は原則33%だが、外資系は15%または24%の税負担であったし、「2免3半減」という優遇策もある。これは、外資系の生産企業の場合、利益を計上してから2年間は所得税を免除、その後の3年間も所得税が半減されることである。

こうした優遇制度は経済の離陸としてのエンジン効果として、外資系企業を上手く使ってきたということである。しかし、WHO加盟後外資系企業との厳しい競争にさらされた国内企業はこの優遇策に当然不満を強めてきた。そこで今回の改正となったわけだ。ただ、外資系も急に25%に増税するのではなく、5年間に徐々に税率を上げていくわけで、急速な経営悪化は考えづらい。そもそもこの決定で中国を捨てて、たとえばベトナムあたりに移転するとすれば、一から作り直しという手間やカネがかかるだけでなく、調達部品や物流も中国に比べればはるかに劣るわけだから、いきなり中国の生産基地の座が揺らぐとは思えない。さらに外資優遇策がなくなれば、外資系企業は生産企業でなく、得意とする第三次産業というかサービス業への進出が進むものと見られる。

まあ、したたかな中国政府の今回の決定は発展途上国の経済政策としては、かなり上手くやっている証拠ではないだろうか。これも共産党一党独裁という側面から出来るのかもしれないが、よく考えてみればかの国も戦後50年は自民党の独裁政治だったのですから、それを学習しているといったところかもしれない。
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(睦月壱拾七日 啓蟄) 医師の苦悩  

昨年奈良県の妊婦が17の救急病院に断られて、最後に受け入れたのが国立循環器病センターである。国内の心臓移植の半数を実施してきた心臓血管外科は、国内屈指のICU勤務医の技術レベルを誇っているが、この3月で専属医師7名中5名が、この3月末で一斉退職するらしい。相当に高いレベルの医師の補充はなかなか出来ないし、補充できたとしても、引き抜かれた救急病院も機能不全になる可能性が強い。5人の医師は、心身ともに疲れきったと説明しているらしい。

7人で24時間体制でICU20床と救急搬送を受け入れるのは、想像を絶する過酷の労働条件というほかない。現に数年前不規則な勤務で、看護師が過労死で命を失っているのである。しかも最近は奈良の妊婦死亡事件ではないが、医療行為の訴訟リスクをかかえているわけだから、現場の医師の緊張感は並みのものではないはずである。医療ミスは患者からすれば許されるものではない。しかし、過酷な労働条件の中で完璧な仕事を強いられるストレスは常人では理解しがたいものである。

そうした医師の医療行為も100%満足できる結果を得られる保証はないし、病院経営者の医師軽視の態度が、病院勤務よりも通院外科が主体の開業医を選択させるのである。理不尽な労働条件と高いリスクを漫然と受け入れる医師が少なくなるのも当たり前である。こうして日本の医療水準が徐々に落ちていくことに対して、行政は見て見ぬふりをするばかりである。
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(睦月壱拾六日) 早朝の電話  

昨日は遅くまで夜なべ仕事で寝たのは2時を廻っていた。そしてけたたましい携帯の着信音。え!もう5時半か。出ようとすると切れてしまった。反射的に愚妻に電話するが向こうも寝ている。え?時計を見ると5時10分。時間間違えたの?と聴いたら掛けてないとのこと。え!?誰、もしかして?やっぱり!あの人だ。この方、会社(当社ではありません、ははは)に5時には来ている社長さんである。しかし、今から来てくれというのは冗談にしてもきついなあ。でも冗談ではなく、7時半にはこの会社に着いたのだが、もう会議が始まっているということで、例のごとく一時間待ち。かなわんわ、この社長には。

さらに昼からは別のちょっと変わったお客さんに振り回されて、一日が過ぎていく。週はじめというちょっと辛い日に、しかも大雨、ほんとブルー・マンデーそのものである。
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(睦月壱拾五日 望) 初夏  スポーツ

しかし、日差しがきつい。広島駅に向かう路面電車の中は暑くてクーラーが必要なくらいだ。大阪に向かう新幹線も同様。そして西ノ宮駅から歩いて帰っていると汗が滲んでくる。TVのニュースをみると大阪で22度、九州では25度以上の夏日というから、季節は5月の連休明けのようである。やっぱり今年はおかしいですなあ。

雑用を済ませているとあっという間に外はまっくら。時間がたつのは早いものである。しかも部屋は片付いていないし、通信講座もさぼり気味、なかなか続きませんなあ。あかんわ。とはいっても何とか最低限しなくてはいけないことを済ませる。

夕方テレビで女子ゴルフを見ていたら、モデルのようなおねえちゃんが出ていたが、最後は実力者の米山に逆転されて優勝はならなかった。ジュニアばかしで色気の無いところにあの子、「辻村明須香」覚えましたよ。これじゃ、男子プロツアーはますますジリ貧ですなあ。

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