(睦月廿壱日) 若武者  スポーツ

萩原という名の関取の相撲を生で見たことがある。十両の時だったか、ぎらぎらした目が印象的だった。大阪で行われる春場所の全関取70人のうち、大学出身者は26人、朝青龍など外国人関取は16人、合わせて42人で全体の6割を占める二大派閥になっている。したがって、萩原、現在の四股名「稀勢の里」は今時珍しい中卒のたたき上げである。類い稀な勢いというところから四股名はつけられた。里は部屋の主からである。部屋は鳴門部屋。元横綱「隆の里」が師匠である。あの大横綱千代の富士のライバルで、糖尿病を克服し、遅咲きの横綱として「おしん横綱」といわれた師匠は厳しい。稀勢の里に対する姿勢は期待の裏返しでもある。

しかし、入幕までの快進撃と比べてここ一年の伸び悩みはファンとしてはイライラの連続である。毎場所千秋楽で勝ち越し相撲を取り続け、何とか三役を維持してきたが、上の星取りで関脇に上がれず、初場所では安馬に相撲で勝って勝負に負けて久しぶりの負け越し、平幕降格である。しかし、昨年の九州場所で朝青龍が立会いのけたぐりで稀勢の里で破ったことで、世間の非難をあびた。秋場所で両回しを引かれて堂々と寄り倒され、稀勢の里の若さとパワーを恐れたのだろう。それだけの素材を秘めた若武者の出直しは浪速から始まる。まだ、二十歳である。若さはいいものだ、チャレンジできる。
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