(如月弐日) 大納言  

中納言は伊勢海老だが、大納言は?答えは茜丸。そう五色どら焼きの茜丸本舗である。社長は名物男で「北條勝彦」氏、髪を紫色に染め、TVCMでも本人が登場していたが、ちょっとバタ臭い演出で、いかにも大阪らしかった。と過去形になるのは最近見てへんなあと思ったら、あれま昨日民事再生を申請していた。負債総額は17億円あまり。年間売上が13億円あまりの中小企業には重かったか。

実は仕事でこの北條社長(本人は茜太郎と云っていますが)とお会いしたことがあり、TVCMソングのCDを買わへんかと云われたときは返事に窮してしまった。素顔はどこにでも居る大阪のおっちゃんで、ようやるわというのが第一印象だった。CMのおかげで名前は売れたが、あまり売れているところを見たことがなく、いつもKIOSKの片隅にあるのを覚えている。それに比べると姫路の「御座候」はいつも人が並んでおり、リピーターの大切さを示している。

多額の宣伝費と過剰な設備投資が今回の民事再生申請の理由らしいが、多くの小売業が陥る落とし穴に自ら入っていったようなもので、商品をいかに売るかという理念はなかったように見えた。しかし民事再生というのは便利なもので、経営者が首になるわけでもなく、借金棒引きといった優遇策がとられるわけだが、信用を失うだけに生半可に再生すると、周りの白い目にさらされる。やはり美味しくてリーズナブな商品を世の中に出さないと、また二の舞になるのではないか。
0




AutoPage最新お知らせ