(如月壱拾五日) 年度初め  

4月から新しい期に入り、会社でも通達事項が多くなる。会社人間だと当たり前という気もするが、世間は入社式ということで、関西のこの街でも似合わないスーツ姿が目立つ。しかし、彼ら彼女らにはこれから長い人生が待っている。やり直しが出来るならやり直したいと思うのが人の常だろう。自分もその一人であるし、もう少し無駄遣いしなければ今頃苦労しなかったのにと思うことしきりだ。ははは。

初日ということで年始挨拶ではないが、年度挨拶で提携店や主要顧客に顔を出す。とまあ今日はイベントデーみたいなものだ。ということでゆっくり構えていたら、利払日の件で一悶着があった。原因はイースター、そう今週はグッド・フライデーで欧州はイースター・マンデーでほぼ4連休ということで、ずれてしまったわけ。クリスマスは盛大に祝う日本だが、このイースターにはほとんど関心がないので、この時期を意識する人は少ない。したがってそれを説明するのは大変である。しかもこのイースターが毎年一定しないのだから。このイースターの決め方は毎年云ってきたので、読者の方はすでにご存知だろうが、春分の日を過ぎて最初の満月を終えた次の日曜日というのが決め方である。今回は最初の満月が明日3日なので今度の日曜日が該当するのである。しかし、西暦というか太陽暦の西洋で、お月様が関係するのはなぜ?
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(如月壱拾四日) 教訓  経済

1962年10月、関西の若手経営者が社長学を学ぶために集まった。その会は「井植歳男社長を囲む会」通称「井植学校」のはじまりである。メンバーは森下仁丹の森下泰、サントリーの佐治敬三、ダイキン工業の山田稔、大和ハウスの石橋信夫、ダイエーの中内功などそうそうたる経営者たちである。

井植学校で歳男は「三つの切る」ことの大事さを教えた。
・ 古いものに対して思い切る。
・ 新しいことへ踏み切る。
・ 合理的に割り切る。

しかし歳男の長男、井植敏が社長になってからの三洋電機は「なにわのGE」とちやほやされて、多角化への道をまっしぐらに進んでいった。デフレ経済下では時代の流れに乗れず、一時的にデジカメで世界シェア40%を占め、回復かと思われたが、専業メーカーの攻勢で今や足を引っ張る存在に成り下がってしまった。そして今回の孫の敏雅の社長辞任である。

そもそも井植学校は二世経営者が勉強する場所でもあった。そこでは同じ同族経営でありながらも、サントリーやダイキンのようにその後業績を残したのに、先生の子供や孫がアホというのは皮肉以外の何者でもない。

井植歳男はこうも云っている。「困難に遭わない人生というのはありえない。もしあるとすれば、それは怠けている証拠である。」
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