(如月壱拾七日) ハリバートン  経済

イラク戦争の後方支援・復興に関わる多くの事業をほぼ独占しているハリバートンの前CEOが、チェイニー米副大統領というのはよく知られている。この会社の本社はヒューストンにあるが、本社機能を中東のアラブ首長国連邦(UAE)の首都ドバイに移転すると発表したのだが、その時期については明らかにしていない。ドバイは中東の交通の要衝として指折りの経済都市に成長し、日米欧の有力企業が拠点を相次ぎ設けているが、ハリバートンのように本社の移転までおこなう企業は異例である。この裏には何かあるのではないか。

数年前、ハリバートンのイラク戦争での儲けぶりについて、政権癒着を指摘する声が大きくなった。実際、後方支援や復興に関わる事業の85%ぐらいがハリバートンによってなされており、この会社にとってイラク戦争は金づる以外の何者でもない。大統領選挙を来年に控え、チェイニー副大統領が主役になることはまずない。となると、再びこの会社の経営者として復帰することも考えられる。ヒューストンでなくドバイに本社機能を持ってくるというのは、それまでに稼いだ資産についての追求をかわす意図も見えてくる。

結局ブッシュが仕掛けたイラク戦争というのは、国家の代理戦争として一部紋間企業への所得の移転行為に他ならなかったということではないだろうか。さらに会社は儲かっているが、ここの多くの社員は契約社員を含めてイラクの地で犠牲になっていることを忘れてはならないのだ。
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