(弥生廿五日) 個人向け国債  金融

個人向け国債の販売額が激減している。昨年7月のゼロ金利解除時の発行額は2兆2243億円だったが、今年4月の発行分は1兆1805億円と半分に落ち込んでいる。金利がなかったも同然の銀行が定期預金の金利を引き上げ、キャンペーン金利もつけて資金を集める姿勢を強めており、資金がそちらにシフトしていると見られるとのこと。

4月発行分国債金利は、変動金利型が年0.87%、固定金利型が年1.13%だし、大手行の5年物の定期預金の固定金利は年0.55%前後で、まだ個人向け国債の方が高いはずなのにおかしいと思っていたら、銀行が3カ月や6カ月、1年物の定期預金で高めの金利をつけるキャンペーン金利をつけて個人客を追い込んでおり、国債が売れなくなったらしい。

しかし、個人向け国債は銀行預金に較べれば、元本利息の支払安全度が飛躍的に高い。なぜなら、国債の元利が支払われない時には、国債を大量に保有する銀行も危うくなるから、預金の元利も危うくなるはずである。したがって、金利は安全性を反映して銀行預金金利が高いのが当然だが、銀行預金はコスト高のせいか国債金利の方が高いのである。まあ、金融知識がないと10年のほうが5年よりも低いという矛盾があると思うし、販売員には解約等の説明もややこしいのだ。5年と10年とは全く別の性格の商品なのに同じように並べれば混乱を招くだけなのに。

しかし、銀行のキャンペーン金利は当初だけつけるだけのもので、これを理解できないのはちょっと困ったものだ。わざと難しくして、ろくに調べもしないものから金を集めるシステムは、なにも銀行だけではない。年金も保険も、そして携帯電話の課金システムも同様である。調べようとしない奴が悪いのである。
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