(水無月壱拾八日) CDOのモラルハザード  金融

昨日の続きだが、そもそもCDOというのは一種のマジックである。たとえばトリプルBの住宅ローン債権がCDOになると、支払順位の高い部分約80%にトリプルAという格付がなされる。しかし、支払順位の低い約10%の部分が回収不能でほとんど価値がゼロになっている今の段階で、これはトリプルAで維持されるのだろうか。そもそも格付会社は現在の状況にランクをつけているのであって、将来の予測をするのは仕事ではない。

トリプルAであっても格付機関が債務を保証してくれるわけでもない。しかし、格付会社にとってCDOの格付という仕事は大きな地位を占めている。つまり飯の種である。したがって、少し前までトリプルAといっていたものをすぐに格下げするのはなかなか容易ではないのである。(今回はそれでも格下げが早かったようで、一般に情報が広がらないうちに逃げ切ろうとした業者が抱き込んでえらい目にあった。)

金融機関であればトリプルBであれば、保有制限にはかからないものである。しかし、現在CDOのトリプルBの回収率は1/3ほどである。思わず日本でのマイカル債を思い出してしまうほどだ。そして金融当局は格付で保有を規制していたというだろうし、格付会社は現在のオピニオンだけだというし、金融機関はトリプルB以上を守っていたというだろう。つまり責任の擦り付け合いとなっているわけだ。

不動産の上昇傾向が続いているときは問題は起こらないが、一旦逆回転し始めると結果は悲惨なことになるのである。
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(水無月壱拾七日 望) 世間の感覚  経済

仕事を終え駅に向かう途中、目を上げると満月が東の空低く浮かんでいる。昨日までの暑さがうそのような涼しさで、ハンカチタオルも今日は必要なさそうだ。

ところで、今日も選挙ばかりの記事だらけの新聞だが、高金利通貨の円高シフトは強烈で、円キャリー取引の巻き戻しはどこまであるのだろうかと、最悪のシナリオさえ考えるようになる。しかし長年相場を見てくると、戦争もそうだが、選挙のような政治的なこともその場面では多少影響があるが、やはりクレジットの収縮というか、リスクマネーの急速な減少ほど、金融市場を荒らすものはない。今回のサブプライム問題も当初の予想された損失数字よりもどんどん大きくなっている。日本の不良債権問題を思い起こすまでは行かないだろうが、行儀の悪い業者は退席を余儀なくされそうだ。

CDOの価格は下落を続けており、流動性を考えれば、先行きは暗いのではないか。もう少し様子を見てもいいようだし、世間のように安易に考えないほうがいいかもしれない。選挙ばかりに気をとられるより、アメリカのクレジット市場を注視したほうがいい。
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(水無月壱拾六日) それが何か?  

8時の投票終了を待たずに当確をうったところもあったのでないかと思われるほど、TVの速報は異様に早い。今回は民放の方がフライングで失敗しないようにとの判断からか、当確が遅かったように見えたのは私が酔っていたためだろうか。

それにしてもほぼ大勢が決まったところで、もうニュース価値は無いのに相変わらず当選者のインタビューとか、くそみたいな放送を流すのはアホである。そもそも民主有利とはいえ、所詮は参議院なのである。年金問題でやられたというが、一年前は優勢民営化で民主はやられたのである。勝ち馬にしか乗ろうとしない国民性にはあきれるばかりである。民主党が往年の自民党であり、その政策はバラマキであることに対して、どれだけの人が真剣に考えたのかは疑わしい。

だから一気に総選挙だといっても民主が勝つ保証は全くないのである。そんなこともわからずに朝まで選挙しか報道しないのは、メディアの怠慢である。
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(水無月壱拾五日) 選挙前日  

明日は参議院選挙の投票日。最後の日ということで選挙カーからは絶叫に近い声が流れている。先週広島に帰ったときに期日前投票を行ったものとしては、明日どうしても投票にいけない人は今日も投票できるのだから、早く行ってくださいよ。

そもそも政治が悪いとか何とか文句があるなら、民主主義の根本である投票ぐらいしないと、格差社会の是正などできるはずもない。一人一票というのは全く格差のないことである。高い投票率が民意の反映であることは言うまでもない。
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(水無月壱拾四日) 元少年  

なぜ日本のマスコミは、「元少年」という報道の仕方を恥と思わないのだろうか。一人前の殺人を犯した者の刑事責任能力を減じようとする「少年」と「心身耗弱」という旧態依然の概念を掛け合わせて、福田孝行被告26歳という個人情報を隠そうとすることをおかしいとは思わないのか。8年も前の事件発生時の精神鑑定を瞬時に鑑定したという天才?精神科医や死刑廃止イデオロギーに取り憑かれた弁護団などは、「元少年」という責任逃れの言葉が生んだ妖怪ではないか。

山口県光市の母子殺人事件の広島高裁での差し戻し判決では、死刑が確定するだろうが、メディアであの弁護団を見るたびに虫唾が走るだけだ。
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(水無月壱拾参日) 水増し  

大阪学芸高校が大学入試で、優秀な生徒の受験料を負担し、志望校とは関係なく多数の有名私大を受けさせ、合格実績を「水増し」していたことがわかった。受験料と願書の送料計約143万円は全額、奨学金の名目で学校側が負担。さらに激励金5万円と数万円相当の腕時計を贈ったという。

予備校でも「合格実績○○人!」というPRが、しばしば「延べ」であるのは常識だろうし、夏休みに来ただけの現役生を合格実績に含めることもよくあることだ。受験生はどのような分母から算出されたかがわかっている、というのが偽装表示でない前提である。

しかし、73学部に合格した生徒のおかげで関関同立の合格者を144名と発表し、実数は33人というのだから、この明らかな偽装表示に異を唱える教師はいなかったのだろうか。私立だから仕方がないという声も返ってきそうだが、私立には本当のことを発言する勇気は存在しないのか。生徒のことを考える教師がいなくなりつつある。
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(水無月壱拾弐日) 天神祭  

先週が祇園祭であれば、今週は大阪天神祭である。夏祭りには花火がつきもので、天神祭も船渡御が終われば、最後に花火である。ところがこれが思いのほかお粗末だった。大阪にはかのPLの花火大会や淀川花火など何万発という大規模な花火がある。それに比べれば奉納花火という厳粛?なものだけにこの程度が相応しいのかもしれない。

天神祭がくれば大阪はもう真夏となる。今日は梅雨明けもあって30度を超える真夏日になったようだ。関西の夏は粘りつくような空気が身体を覆う。したがって冷房をかけないと眠れない日々が続くことになる。これで電力会社もホクホクだろうが、東電ばかりなく関電も結構大変なのである。北陸電力の志賀原発が停止しているのはメーカーの日立の責任が多いのだが、この原発の発電の多くは関電と中部電力に売電されているのである。この電力が供給できないとなると大変ということで、関電は急遽火力再開を予定しているが、大丈夫かな。
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