(長月壱拾四日 霜降) 干ばつ  経済

オーストラリアの干ばつが止まらない。特に南東部マレー・ダーリン流域はフランスとスペインを合わせたほどの地域で、オーストラリアの食料の約4割がここで生産されている。もう何年もの間干ばつが続いていたが、この春にようやく降雨があった。これで干ばつも終わりかと思ったら、この夏はまたしても記録的な少雨となり、現状では干ばつというよりも既に砂漠化ともいうべき状況のようだ。農民は次々と農地を棄て都会へ移動しており、農作物の生産は激減している。

世界全体の小麦に占める豪州の割合は10%程度だが、日本は小麦の輸入量の20%を豪州に頼っている。しかし、発展途上国の経済進展とともにこれまでの輸出に向かっていた農産物は自国で消費する割合が多くなり、輸出に回せる比率は年々少なくなっているのが現状なのである。となると、輸入に頼る日本の将来は果たしていかに?

将来を見据えた政策の欠如が、日本を再び食料危機に瀕することになりそうだ。
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(長月壱拾参日) ESCHENBACH  プライベート

懐かしいアルファベットというかドイツ語である。職場を変えて本当に何十年ぶりかにあった元山一の後輩にあった際、彼もおっさんになったのかと思ったのがこのENCHENBACHのルーペを使っていたときだった。確かに年をとったなあと感じるのが老眼である。特に名刺を交換したとき、思わず眼鏡を外す人も多いのではないだろうか。名刺の文字ほど辛いものはない。そこで格好良く見るのがこのルーペである。平面のレンズはよくあるが、これにLEDランプがあって読書にも最適である。字が読めないというのは頭が痛くなるぐらいなので、これはいいものを教えてもらった。

彼は阪急百貨店で購入したというので、デパートであればあるだろうと大丸梅田店へ行くとENCHENBACHは置いていないという。仕方なく改装中の阪急にいくとありましたよ。それに阪急と阪神が統合したので、阪神百貨店の5%割引カードが阪急でも使えるというので、消費税分得しちゃいましたよ。名刺入れにもちょうど入るし、なかなかいいものです、このmade in Gamanyは。
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(長月壱拾弐日) 20年前と同じことと違うこと  経済

20年前のブラックマンデーを思い起こすかのように先週末から世界同時株安が続いている。日本のメディアのように定性的かつ主観的に不安を煽っても仕方がないので、ここでは定量的かつ客観的に検証したいものだ。まず、ブラックマンデー当時と同様の背景をあげてみよう。

まず第一に為替のドル安、第二にインフレ懸念の高まり、そして最後に市場関係者の持つ恐怖感、この恐怖感というのは具体的にはインフレファイターで定評のあったボルカーからグリーンスパンという無名の議長への不安感ともいうべきかも知れない。それは今のバーナンキも同じことかもしれない。グリーンスパンもいまやゴッドハンドとも言うべき名声を成し遂げているが、ここ最近の自分の著書を販促するためだけの、受け狙いの発言は大人気ないように思えるし、バーナンキはご機嫌斜めではないのだろうか。

為替のドル安や原油高を筆頭とするインフレ懸念に異議を唱えるものは少ないだろうし、こう観てみると決してBMの再来が全くないとはいえないのだ。しかし、世界経済はその景気推進のエンジンが20年前とは全く変わっていることに気付くべきである。IMFの世界経済見通しでも明らかのように、先進国は0.6%減少して1.9%、かたや新興成長国は0.2%減の7.4%である。この絶対額の差は大きい。長期的な株価は企業の現金利益によるものだし、この現金利益の増減は景気に左右されるのである。

20年前と違って、米国など先進国経済がスローダウンしても世界経済が好調なのは新興成長国経済の寄与度が大きく、米国に振り回される時代ではないのである。そこのところよく勉強しろよ!古館くん!
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(長月壱拾壱日 秋土用) 不動産は値下がりする!  経済

「見極める目」が求められる時代
江副浩正著 中公新書ラクレ

久しぶりに生の声というか本音を聞きたかったので買い求めたのだが、結果はがっかり。中公新書に嵌められたというほうが正しいかもしれない。本は題名で選ばないことという典型的なものかもしれない。といっても全く役に立たないわけではない。東京都心部の空き地のuについては変な不動産雑誌を買うよりもはるかに知り尽くせるかもしれない。

不動産が値下がりするのは東京都心部以外の郊外の土地であり、遊休地に高いマンションを建てれば再開発がはかられ、より高度な公共財である土地活用であるという結論だが、それはリクルートの「イケイケ」だろうし、地方のリゾート地を買ったら、その後高速道路が建設されて100倍になったという話は、利権の象徴だろうと思うが、本人にその意識は全くない。

ただ、分かったのは江副氏がスキー好きで、そのためにはどこへでも行くし、ベリーダンスショーのあるレバノン料理が好きで、それがカルロス・ゴーン夫人が経営しているということだった。
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(長月壱拾日) ぼやき  プライベート

久しぶりに時間があり土曜日である。そんなわけで知人と西宮で痛飲。阪神西宮のガード下のちょっとしゃれた居酒屋だったが、結構都心にあるような店で店員の女性は和服姿が似合う人が多かったのは目の保養だったかな。ははは。

しかし、店を出て隣のお好みの「風月」を見てびっくり!店の外にえらい行列ができている。そんなに美味いとは思わないけど、やっぱりネームですかねえ。そんな行列を横目に見ながら、親父というと連れに失礼だが、おっさん二人でスナックへ。土曜日で地域的にみて混んでいるのを覚悟したのだが、今日の寒さのせいか客はちらほら。来月から場所が変わるというので、少々サービスを期待していたが、相変わらずの料金でこれはこちらの期待しすぎか。

6時半から飲み始めて、9時前にこのスナックに来て3時間たてば呑み助の二人で焼酎のボトルはあっという間に底が近い状態になっていた。飲みすぎだよ、二人とも。とはいえ、明日が日曜ということで二人とも少々酔っ払いモードでカラオケ連発。相方はメドレーものが好きなのだが、これはこれで忙しくて私は少々食傷気味ですが、そんなぼやきは全く聞く耳を持たないようだ。ぼやきといえば、食事のときにお互い嫌になるほど言い合ったので、二次会はその話は全くなし。でも終わってちゃりで帰ったが、これが寒い寒い。おっと完全な飲酒運転でしたな。でも警察署の前でも止められなかったし、いいかあ、ははは。
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(長月九日 上弦) リコール  経済

昨日トヨタのカンバン方式を基礎にした本を紹介したが、もうそれは過去の出来事だったようだ。

ここ数日の新聞報道によると、といってもすべてベタ記事でほとんど人が気付いていないのではないか。最後の毎日新聞によると合計47万台のリコールを国土交通省に届けている。そこで調べてみると愕然とした。トヨタのこれまでのリコールは、2002年に46万台、2003年98万台、2004年には188万台となっていた。2004年の同社の国内販売台数は174万台である。なんと販売台数をリコール台数が上回っていたのである。天国の大野氏はこの現実をどう見るのだろうか。そして、2005年は日本で188万台、アメリカで229万台、2006年は日米210万台と、リコールは止まるところを知らない。

さらにFTなど海外紙では派手にこのリコール記事を報じており、これだけ不良品が生じればユーザーの評価が落ちるのは当たり前だ。北米の消費者団体コンシューマーレポートは信頼できる車種リストからトヨタ3車種が脱落している。結構、経済ニュースでは大きい記事だが、日本のメディアでは大きく取り上げない。大スポンサーの失態を暴くという発想は封印されているということだ。大企業の悪いニュースは流れないという事実に日本の投資家は注意すべきなのだ。

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(長月八日) 常識破りのものづくり  読書

山田日登志 片岡利文共著  NHK出版

少し前に月刊誌「ウエッジ」の講演会では、再建屋「山田日登志」が講師だった。トヨタ「カンバン」方式の創始者、大野耐一の弟子である山田日登志は信念の人だった。その自信に満ち溢れた指導方針に揺るぎはなかった。それは現場にカイゼンの源泉を見出していたからである。人間が自らの意志でやり遂げる能力の素晴らしさを彼は指摘する。自働の「働」というのは元々中国になかった漢字らしい。人が自ら動くことによって、カイゼンは進むという数多くの奇跡とも思える光景を読者は目のあたりにする。ある種の新興宗教にも似たエネルギッシュさが停滞を打破するためには必要なのだろうか。

ヒトモノカネで、もう日本にはカネしかないと力説するのはどこかの社長だが、最近のマネーゲームの日本人の主体性のなさを見るにつけ、それは単なる夢物語に過ぎないと思うのは私だけではないだろう。やはり日本人はモノでしか世界に貢献できないのではないか。それは大量の資源を消費した20世紀の大量生産大量消費の生活様式の否定につながるのだが、世界は既に新興国の経済力の急速な発展で、そんな一部の先進国?の野望も飛んでしまうほどだ。世界の経済成長をどの国が担っているか、先ごろ発表されたIMFの半期レポートを見れば、それは余りにも明らかである。
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