(長月壱拾弐日) 20年前と同じことと違うこと  経済

20年前のブラックマンデーを思い起こすかのように先週末から世界同時株安が続いている。日本のメディアのように定性的かつ主観的に不安を煽っても仕方がないので、ここでは定量的かつ客観的に検証したいものだ。まず、ブラックマンデー当時と同様の背景をあげてみよう。

まず第一に為替のドル安、第二にインフレ懸念の高まり、そして最後に市場関係者の持つ恐怖感、この恐怖感というのは具体的にはインフレファイターで定評のあったボルカーからグリーンスパンという無名の議長への不安感ともいうべきかも知れない。それは今のバーナンキも同じことかもしれない。グリーンスパンもいまやゴッドハンドとも言うべき名声を成し遂げているが、ここ最近の自分の著書を販促するためだけの、受け狙いの発言は大人気ないように思えるし、バーナンキはご機嫌斜めではないのだろうか。

為替のドル安や原油高を筆頭とするインフレ懸念に異議を唱えるものは少ないだろうし、こう観てみると決してBMの再来が全くないとはいえないのだ。しかし、世界経済はその景気推進のエンジンが20年前とは全く変わっていることに気付くべきである。IMFの世界経済見通しでも明らかのように、先進国は0.6%減少して1.9%、かたや新興成長国は0.2%減の7.4%である。この絶対額の差は大きい。長期的な株価は企業の現金利益によるものだし、この現金利益の増減は景気に左右されるのである。

20年前と違って、米国など先進国経済がスローダウンしても世界経済が好調なのは新興成長国経済の寄与度が大きく、米国に振り回される時代ではないのである。そこのところよく勉強しろよ!古館くん!
0




AutoPage最新お知らせ