(長月壱拾五日) 矛盾  社会

転職してから2ヶ月が過ぎようとしている。たまたま近くに以前お世話になったお客さんがいるのでお邪魔した。ひとしきり話が弾んだあと、日本の格差問題が話題となった。その方が曰く、普通のOLが自分の給料でルイ・ヴィトンのバッグを買ったり、海外旅行に行けたりできる国など他にない。格差のない社会がいいのであれば、全員がルイ・ヴィトンを買えなくなり、全員が海外旅行に行けなくなる状況を受け入れるしかない。

経済競争は国際市場で激化の一途を辿っている。その戦いには勝たないと国として得るものが減っていく。つまり衰退していくわけだ。格差のない社会を望めば、ヴィトンや海外旅行ばかりでなく、そのほかのちょっとしたリッチな生活を放棄する覚悟が必要なのである。それもいいかもしれない。実際日本人は過去そういう生活をしていた。でも今はあれも欲しいけれど、これを失うのも嫌だという、まるで子供じみた議論に終始しており、その次元の低さだけ目立っている。

投資家が日本を避けているのは、そういう当たり前のことができなくなったことに嫌気がさしているからではないか。
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