(神無月廿壱日) 時代の暗部  社会

昨日の朝日新聞夕刊を見て驚いた。

<警視庁公安部は30日、東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)の松崎明元会長(71)を、上部団体の全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)の内部組織の資金3千万円を横領した業務上横領の疑いで書類送検した。 調べでは、松崎元会長は00年4月、JR総連の内部組織「国際交流推進委員会」(当時)の基金口座から3千万円を引き出し、横領した疑い。 基金口座の通帳は、JR総連の関連団体の日本鉄道福祉事業協会が管理していたとされる。直後に、松崎元会長側はハワイの高級住宅地にある別荘を3千数百万円で購入。この購入資金は、同協会職員の個人口座を通じてハワイの不動産会社に送金されており、公安部は、横領した金が充てられた疑いがあるとみている。 松崎元会長はこれまでの朝日新聞の取材に「沖縄にあった妻名義の土地を売却して得た資金なども口座に入っており、私的流用はしていない」と容疑を否定。JR総連も「横領された事実はない」としている。>

見たところ他紙では書かれていないようだが、横領事件で公安部が動くこと自体に不穏さを感じるのではないか。「JR東日本に巣くう妖怪」と呼ばれた男である松崎明氏。松崎氏はJR東労組の絶対権力者であり、革マル派最高幹部と言われているのである。そして信じがたいことだが、JR東日本は、人事権、経営権、設備投資権といった企業経営の根幹まで松崎氏に握られてしまっていたとも云われていた。なぜ、世界最大級の公共交通機関が革マル派に支配されたのか。この疑惑を突いた週刊文春はKIOSKでの販売を中止させられ、週刊現代は車内の中吊り広告から外された。(現代は今も外されているのではないか?)

この長年の懸案に警視庁公安部がようやく着手したのである。すこしでもこの国の闇を知っているメディア関係者の多くは、このベタ記事を驚愕して眺めたに違いない。
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(神無月廿日) 中古住宅  経済

全米不動産協会(NAR)が昨日発表した10月の中古住宅販売件数は年率換算(季節調整済み)で497万戸となり、前月に比べ1.2%減った。市場予測の平均値である500万戸を下回り、現在の集計方法に移行した1999年以降では最低の水準で前年同月比では20.7%減少している。そして中古住宅販売の減少は8カ月連続である。

このニュースを聞いていて、中古住宅の数字に改めて目を見張った。日本では住宅着工件数で表される新築件数は年間で120万戸だが、国土の広いアメリカでは新築は200万戸を超えることはまずない。さらに欧州ではイギリスで20万戸、フランスで35万戸ぐらいである。しかし、中古になるとアメリカは先に書いたように600万戸だし、イギリスで180万戸、フランスで80万戸ぐらいで、圧倒的に中古住宅の市場のほうが大きいのである。

たしかに日本は地震国であり、中古住宅に価値がつきにくいという意見もあるだろうが、そもそも住宅ローンの返済が終わった住宅はほとんど価値がなく、建替えが必要になるというのもおかしい話である。しかも本当に構造計算をしたかどうかは怪しく、例の偽装問題ではないが、見栄えだけはよくて安かろう悪かろうと作りつづけたわけである。したがって何年たてばどのくらいという経年査定の仕組みを作ってこなかった。これは新しい需要優先という建築屋の構造問題があったわけである。
 
話はずれたが、アメリカの中古住宅の市場の大きさは日本人ではなかなか体験できない感覚なのである。それが20%もダウンするというのだから、問題はあまりにも大きいのである。この辺をもう少し勉強しておかないと、投資話にはついていけなくなりそうだ。
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(神無月壱拾九日) 歴史は繰り返す  金融

シティグループに対してUAEの金庫番アブダビ投資庁が75億ドルの出資をおこなうとされて以来、世界の主要国相場にもようやく安堵が漂っているようだ。もちろんシティの自己資本は1271億ドルであり、100億ドルを超えるサブプライムがらみの損失を計上したとしても数字の上では問題なかった。

ところがHSBCの作ったSIVを見ると、(これはまたえげつない先送りですが)CDOがらみの損失は他の銀行であれば相当なものになると思われたので、シティへの投資は歓迎されたのである。

しかし、歴史は繰り返すではないが、昔、不良債権が山積みした日本の銀行が自己資本の確保で劣後借入や劣後債を取り入れたのと全く同じことである。邦銀で働いているものには妙に懐かしいニュースではなかったのではないだろうか。日本ではみずほのようにグループ企業で資金調達したのに対して、シティは産油国の豊かなSWFという外部調達だったわけである。

この問題で日興コーディアル株を株式交換で買収したシティにとっては、現金をびた一文使わなかったことが好都合だったというか、不幸中の幸いだった。現金を支払う形式の買収であれば、シティはより以上の巨額な現金が必要だったわけで、もしかすればこの湾岸国のファンドに買収される可能性もあったのではないだろうか。
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(神無月壱拾八日) 資源炎上  経済

昨今のガソリンの高騰をはじめ、エネルギー問題は食品の値上げもあって身近な問題になっている。この問題を追っていくと、OPECと米英の主導権争い(これがイラク侵攻の本音であることは言うまでもない)、そして資源ナショナリズムなどについても考えざるをえない。

会社で雑誌を見ていたら上記の特集記事をしていた週刊東洋経済の11月24日号が目に付いた。先週号です。ここでは石油は戦略物質なのか、それとも市場で調達できる商品なのかと問いかけている。市場で調達できるということはカネを出せば資源は確保できるはずということだ。

石油だけでなく、日本にとって身近なマグロやウナギさえも段々入手しづらくなっているのは、つまりカネだけではどうにもならないと考えざるを得ない状況になっていることではないだろうか。

週刊誌はブックオフでも買い取ってもらえないゴミ扱いだが、この号は手元に残しておいたほうが賢明である。
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(神無月壱拾七日) 三国志  プライベート

もう25年も前になるだろうか、土曜日の夕方にNHKで放映された人形劇が「三国志」である。この番組が平日の12時から、といっても真夜中にCATVの時代劇専門チャンネルで放映されている。伸助竜助こと今は亡き松本竜助が実に若々しい。今日は前半の名場面「赤壁の戦い」である。小説やコミックで何度も出てくる曹操が諸葛孔明の計略で大敗を喫するあの場面である。

番組の終わりに流れるいかにも細野らしい曲がまたいい。本当にはまっていてどんなに眠くても見ている。仕事中の大欠伸の原因がここにあるのである。川本の人形もまた渋い。孔明の表情などまるで今にも顔が動きそうな気がしてならない。

NHKアーカイブでもいつぞや初回が紹介されていたが、なんとも懐かしい番組を見れる楽しみもCATVの魅力の一つである。
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(神無月壱拾六日) 新嘗祭  社会

この3連休の構成を考えると、金曜日が勤労感謝の日であったからだ。アメリカの感謝祭の日本版という意識のある若者もいるかもしれないが、この日は天皇家の行事である新嘗祭の日である。米軍占領下の1948年に無理矢理その日をもって「勤労感謝の日」と定めたにすぎぬとはいえ、古来より農民とお天道(てんとう)様に感謝する日であり続けてきたことに変わりはない。ただ、1948年当時は働き手の9割が農民であり、この60年間の変化は実に驚くべきものだ。「今の状態がいつまでも続く」と考える愚かさについて肝に銘じたいと思う。このあたりを政治が一番考えなければならない。

法律(祝日法)によれば、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」とされている。我々が相互に、という意味である。ここは法律にいちゃもんをつけたり、GHQに対する恨み節をついたところで仕方がない。ここはひとつ人に感謝するという当たり前のことを当たり前に言える人間になりたい。

働かないといって人を卑下することは簡単だが、言われたほうがそれに恨みを持つ場合が多い。犯罪なんて些細な言葉が増幅され、普通の状態でない精神状態が悪魔の引き金を引いてしまう。二日前だが、「働いている人」に感謝する日ではなく、実り豊かな秋をともに感謝する日でありたいと願う次第である。
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(神無月壱拾五日 望) もちクリーム  ぐるめ

今日は愚妻も仕事がないので、娘と三人で広島市内をぶらぶら。宇品のフタバ図書でいつものビデオの交換のあとは、デオデオに行きたいというので、本通のダイエー跡のデオデオへ。その間私はアンデルセンでこの休みの仕事というか読書三昧。そして遅いランチはむさしのうどん。今日もKFCかと思っていたので山賊むすびを食べられたのはラッキー。その後はいつもの広島そごう。上の階でおもちゃ、本屋を妻子がいる間に、こちらは地下でデザート探し。そこで行列になっていたのが、この「もちクリーム」。

神戸の「ニッチインターナショナル」が大阪梅田のヨドバシカメラで初登場して以来、若い女性の人気を得て、全国展開しているようだ。というわけで、いままで一番人気のマリオデザートもすっかり客足を取られ、ここだけが行列となっていた。一個が150円余りで手ごろで冷やして食べるという食感が受けているようだ。見た目は雪見大福であり、種類はかなりあり、私が並んでいる間に黒豆きなことホワイトチョコは売り切れていました。ただ、忙しくてバイト店員が包装しており、この点は完全に落第。もっと丁寧に商品を扱わないと飽きられるとあっというまに人気離散してしまいそうだ。
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