(長月廿六日) FA宣言  スポーツ

とうとう来るべきものが来た。広島・黒田のFA宣言である。予想していたとはいえ、もう広島のユニホームに袖を通すことはないだろう。シーズン終盤の寂寥感ただようマウンドを考えれば、32歳の決断は海の向こうを見ているのは止むを得まい。とはいえ、この2年間の肘の疲れを中4日のMLBの先発でどうだろうかという不安も又大きいかもしれない。しかし、世界最高の舞台でやってみたいというアスリートの本能に対して、とやかく言うことはないだろう。

今年の松阪や岡島のようにバックというか爆発的な打撃陣があれば、これほど投げやすいマウンドはないだろうし、勝って当たり前のマウンドはまた辛いものだ。しかし、プロとしてそれなりの報酬を得ているのだから、夢と現実の同時達成も可能となる。だが、NYで苦労して、田舎のデンバーで花咲いた松井や、名門チームの壁に押しつぶされた井川など、明暗分けた日本人メジャーリーガーにまた一人、いや数人が挑戦していくのだろう。

張本のように日本の野球に育てられたのに、という思いは昔のプレーヤーは当然あるだろう。しかし、グローバルな世界はすぐそこにあり、そこで力を試したいと思うのが自然だろう。野球もベースボールも同じルールの下でのスポーツである。精神論だけでは誰もついて行かない現実がそこにはある。
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