(師走廿九日) GIC  金融

シンガポール政府投資公社(GIC)が、ウェスティンホテル東京をモルガンスタンレーから770億円で買収したと日経が報じている。さらに先週2月1日にGICは、J−REITの有力投資法人で東京建物系の「日本プライムリアルティ投資法人」を5.06%取得したと大量保有報告書で明らかにしている。サブプライム問題で邦銀が不動産融資に対して慎重な姿勢を取り始めているといわれているなか、したたかなSWFの投資活動を見れば、なかなか日本が世界の金融で主体的に動けないのが歯痒い。所詮は責任の取り方が違うのだろう。

GICがJPRを取得したのは、オフィスビルのほかに安定的な商業ビルを保有しているせいかもしれない。GICは汐留のホテル、それに福岡のホークスタウンと着実に日本の不動産を取得している。確かにニューヨークやロンドン、パリなどと比べれば、一部の商業地の不動産は日本が割安である。マーケット状況に流されやすい日本の投資家も確固たる投資基準を磨かないと、世界基準に置いてけぼりされそうだ。まあ、今に始まった話ではない。スペイン移住を考えていた北畑経済産業省事務次官が、「危ない言い方をすると、株主は企業経営の能力が無いうえ、浮気者、それから無責任、有限責任であり、配当を要求する強欲な方」といっているのだから、長期投資をする者は日本株を買うなということだ。外資が怖いといって、対処がしっかりしていれば自主性を失うことはないのに。情けないことだ。

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